初観音。浅草寺境内には、夕刻、怖い怖い鬼が出ます。っても参拝者は、その怖い👹をこぞって追いかけるんだけどね。/旧暦12/2・庚戌

毎月18日は浅草観音様のご縁日。
そして初観音の今日は、なんと鬼がやってきます。

うーん。
一昨日は地獄の怖ーい「閻魔様」を詣で、今日は、浅草にて鬼かぁ…。

正月ハレの日が明けて、春を迎えるまでには、怖い方ばかりが続きますね。
(節分の鬼だってそうだし…)

日没後の浅草寺

と、暮れ行く観音様境内にて、鬼の出待ちを今日も…と予定してたんですが、本日はどうしても無理(:_;)。

初観音の「亡者送り」。
今日は、やむなく過去の写真で振り返り..です。

境内にも本堂にも、多くの人・人・人…だれもがじっと待つものは「鬼」。
とっぷり暮れた境内に、ほどなくやってくるはずですもの、まんじりともせず。

なんだかみんな静かに息をひそめて待つのです。

あっ!来たっ!

鬼が登場

その姿は勇壮。
松明の火に照らされて、雰囲気も盛り上がるというものです。

そこから始まる参拝者の追っかけ&パパラッチ。

追っかけるのは、松明の燃えがらが、火除け、厄除けのお守りになるからで。

鬼登場

準備の良い方は、今年も割りばし持参かと思う。(素手で拾うとやけどします)

パパラッチは…ハハハッ、あたしみたいな記録しときたいという輩です。
すみません(‘◇’)ゞ。

が、そんな方が大多数。
しかし、カメラなどない江戸時代も、みなみな鬼を追いかけたみたい。

鬼さんたちは、境内をめぐり、最後は、境内裏手の本堂の西に位置する銭塚地蔵堂脇へと。

浅草寺の亡者送りは、施餓鬼作法にのっとって、悪霊を鎮める行事。

これは、無縁仏になって餓鬼道に落ちてしまった亡者=施餓鬼を、鬼に送らせて供養するのが目的の行事です。
銭塚地蔵堂脇にたどり着いた鬼は、そこに掘られた穴に、魑魅魍魎や餓鬼に対する「供物」を投入。

鬼拡大
そして、最後に、松明も投げ入れます。
「亡者送り」の前提には、一年間の「天下泰平、五穀豊穣、玉体安穏、万民豊楽」を祈願する長ーい法要「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」があって、これですべて無事完結。

翻れば、これは、寒さ厳しい中での春迎えの行事でもあります。

◆今日は、2018年1月18日/旧暦12月2日/師走庚戌の日/月齢1.0日
◆日の出6時49分 日の入16時54分/月の出7時23分 月の入17時56分