二十四節気は「啓蟄」…また寒くなったけどね/旧2/6・丙子

今日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。

二十四節気の言葉の意味を説く参考書『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されているそうです。

「啓」は「ひらく」
「蟄」は「土の中で冬ごもりしている虫」
…の意味ですが、虫は昆虫だけでなく蛇とか蛙とかの意味もあるんだそう。

陽気もよくなり、地中で冬ごもりをしていたいきものたちが、春だ春だと地上に這い出してくる時期ってことですね。

ちなみに、立春のあと初めての雷のことを「虫だしの雷」と呼びますが、いまごろがその「春雷」の季節とも言われています。
これって、「啓蟄」の意味するところと、「春雷の時期」のマッチングから生まれた言葉でしょうね。

雷様が「春だぞおきなさい」と雷をならす
⇒その音を目覚ましに虫たちが、なんだなんだ、わらわらわらわらと這い出してくる。

そんな様子がイメージされるユーモアのある言葉でもあって、面白いです。

もちろん、いきものたちが這い出す様子を観察するのは、都会ではなかなか難しく。
そろそろ街路樹の柳の若芽が芽吹くし、土手状になったところを注意して探せば、蕗の薹が花を咲かせたのを見つけることも可能です。
そんなことから、「木の芽時」という言葉も、「啓蟄」の頃をさします。

ということで、川土手を見つけてはウロウロ、池を見つけては、ほとりの土手になったところなどを探索…つまり、蕗の薹探しです。

そしたら、なぁんと!
暖かさに誘われて出てきた蛙。

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おおっ!これは、正真正銘の啓蟄だぁ~!!

ところで、あんたはナニカエル?

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重たく、ガーガーと鳴く声からすると、彼は牛蛙かな?
ちょっと詳しくないんですが…ご存知の方いますか?

◆今日は、2014年3月6日/旧暦2月6日/如月丙子の日