残暑が猛暑でも、草むらでは虫の声。樹木のほうでは蝉の声だけどね。「虫ききの会」に行きました😊/旧暦7/14・戊子

草むらで虫の声…ああ、秋だなぁ。

猛暑が収まらない日々にも、草生い茂る空き地の前を横切れば、虫の声。
ふーむ、今年の「虫ききの会」はいつかなぁ。

虫聴きの会提灯

…と思ったら、昨日から始まってました。
向島百花園の「虫ききの会」詳細

ひゃあぁ、もうそんな時期かぁ。
思い立ったら吉日にて、さっそく行ってきました。

「虫聴き」は江戸の粋な娯楽でありまして…。

実は、我がご近所、「上野の不忍池」「王子の飛鳥山」「谷中の道灌山」が、かつての虫聴き三大名所
いまでも、虫たちが潜んでいそうな草むら満載の場所で、もちろん、いずれも夕暮れてくれば虫の声。

…ただし、頭上ではまだまだ蝉も頑張ってますけどね( *´艸`)。

それでもわざわざ向島まで足を運びたいのは、この草々の風情。

向島百花園の草むら

そして、虫聴きの主役たちにも出会えたり。

虫の展示

…いや、出向くのが早すぎて出会えなかった😢。(会期中、16時からこの場所に展示。)

さらには、百花園を作った江戸商人にして粋人、佐原鞠塢(さはらきくう)の追善供養という目的もある。

向島百花園の虫聴きに欠かせない「放虫式」

「放生会」は仏教行事。
生き物の殺傷を禁じる思想に基づいて、鳥や魚を放つ行事になぞらえて、この庭では、秋の虫を放つ。
で「放虫式」。

それは、8月29日に逝った佐原鞠塢を偲ぶという意味合いもあるわけです。

放生用籠

ということで、夕刻には、園の片隅に虫籠たちがならび、庭に放たれるのを待っているのも、晩夏の風物詩的なモノ。
こちらも同様に、ほぼ朝一で出かけたんで、夕刻17時から始まる放虫式には不参加(なんで、この虫籠の写真は昨年のモノです)。

今年は、庭から空に向かって、そっと手を併せてみました。

百花園からスカイツリー

美しい庭をありがとうございます。
などと祈って目を開けて、そしたら、スカイツリーがすくっと立ってて、知ってて少し驚きましたけど😊。

◆今日は、2018年8月24日/旧暦7月14日/文月戊子の日/月齢12.7日
◆日の出5時06分 日の入18時20分/月の出17時08分 月の入2時42分