二十四節気は「小雪」に。暦が「雪」を持ち出した今頃の東京は、晩秋の光景を微に入り細に楽しむのが正しい。/旧暦10/15・戊午

今日は、二十四節気の「小雪」です。

暦は、とうとう「雪」を持ち出しちゃいました。

暦の解説書『暦便覧』「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と。

とにかく<降ってくるのは、「雨」より「雪」の可能性が高い季節なのだ>と言っています。

暦が「小雪」という頃の東京は、晩秋まっさかり。

…ってのがここ数年の標準的な光景でしょうか。
もちろん、雪も降りません。…たぶん。

一方、この時期、欠かさず見ときたい光景も多数。

例えば、輝くススキ。

すすき

こんな風に、晩秋のヒカリで、銀色に見えた日には、ススキってのはこのためにあるとさえ思う美しさです。

近づけば、ふわふわと。

晩秋のすすき

ススキは、暦が「小雪」と言い始めてからの数日間が面白いと思う。

もひとつ、もし、お近くにいらっしゃるなら、不忍池の蓮も見ておくべきかも。

不忍池の蓮

「立冬」の頃よりまた一段と興味深いカタチに立ち枯れて、風情ありです。

木の葉の彩りは、いよいよ銀杏の黄葉がそこに加わります。

といっても最盛期までは、ちょっとの間あり。
しかし、この時期あたりから気にし始めるのが楽しいのです。

たとえば、ご近所の大銀杏。

大銀杏

遠目で見れば、ずいぶんな黄色ぐあいですが…。

寄ってみれば、まだ、グリーンが勝った状態。

銀杏の黄葉

この、緑:黄色の比率が徐々に変化してゆくのを眺めるのが個人的には楽しい。

街路に出れば、黄葉へのグラデーションを楽しめる場所も。

黄葉のグラデーション

面白いです。

そして、この銀杏がすっかり全部、明るい黄色になれば、もう押しも押されぬ冬。
それは、たぶん、二十四節気をもうひとつ先に進めたあたりじゃあないかなぁ…と勝手に推測する、まだまだ晩秋の東京です。

◆今日は、2018年11月22日/旧暦10月15日/神無月戊午の日/月齢14.8日
◆日の出6時23分 日の入16時31分/月の出16時08分 月の入4時48分