今日は、永井荷風の誕生日。さて誕生祝いに読むのはどれにしようか?やっぱ『濹東綺譚』と、この一冊。/旧暦10/26・己巳

ちょっと背伸びして、女子高生の時読んだ『濹東綺譚』。

もちろん出会いは学校の図書館(ちなみに女子高校)です。

読んで、ピンとこない記述も多かったけれど、東北の街で、古い東京に憧れたのは確か。

近代的なビル群や、キラキラおしゃれな街並みよりも、古くて味ある街並みの東京が、上京した時から好きで今もそう。
たぶん、そんな風に思うのは、思春期に読んだ永井荷風の作品の影響も少なからずある…と思う。

墨東奇談

ってことで、東京在住が東北の街で暮らした年月より多くなっても、この一冊は、私にとっての東京を語る本。
いやぁ、しかしボロボロですねぇ。

好きな作家の誕生日には著作を一冊…二冊。

もちろん好きな作家はたくさんいるので、思春期までに出逢って、今は、逝ってしまった方々限定。
そして、今日は、文学少女を気取っていたころから馴染みのオジサマ永井荷風の誕生日です。

で、今年の一冊は、またも濹東綺譚(←なんだかんだで、毎年手に取ってる😊)

というのも、図書館で偶然この一冊に出逢ってしまったからです。

墨東奇談

『「濹東綺譚」を歩く。』唐仁原 教久(白水社)

『濹東綺譚』の舞台・玉ノ井は、今の向島界隈。
しかし、この地は、昭和20年3月10日の東京大空襲で焦土と化して、当時の面影はほぼ残っていない。
時々、今日の誕生日には、一冊もって向島へと洒落るけど、馴染みの向島百花園で読書して帰る…みたいな感じ。

もっと、舞台となった場所を感じる方法ってないのかなぁ…とは思っていたものでした。

とすれば、今年はぴったりの一冊を見つけたのかな?

ってことで、さっそく読書の旅へと出かけますねぇ~😊。

◆今日は、2018年12月3日/旧暦10月26日/神無月己巳の日/月齢25.8日
◆日の出6時33分 日の入16時28分/月の出2時03分 月の入14時09分