11月30日は、江戸をテーマに書き綴った作家・杉浦日向子さんの誕生日。
正式な肩書は、漫画家、江戸風俗研究家、エッセイスト…となるんだろうけど。
最初に出会った作品がこんな浮世絵風の美しさなもんで。
江戸の浮世絵師が、現代にワープした?
と思った。
思ってるうち、杉浦さんは、40代半ばで若くして逝った。
そんなこんなで、実は、私の中では、杉浦日向子=タイムトラベルしてきたホントの江戸人?
と思ったりしています、ふふふっ(*’▽’)。
さあ今日はどの一冊を読み込もうか?
書棚を眺めて取り出したのは、昨年生誕60周年で出版された一冊。
『杉浦日向子 増補新版: 生誕60周年 江戸から戻ってきた人』
それと、『百日紅』の文庫バージョン上&下も一応。
今日は、杉浦日向子のプロフィールを詳しく学びなおしつつ、やはり、作品のひとつも読んで楽しみたいってことです。
で、で、そんな風に思いつつ図書館に行ったらコレがあった。
魑魅魍魎たちと江戸人たちの暮らしの書たる『百物語』。
もちろん、借りてきました💦。
ああ、今日からしばし、杉浦日向子週間になりそう。
杉浦作品のおかげで、ずっと続く江戸暮らしへの興味。
杉浦日向子作品を読み始め。
⇒江戸時代を語る本に食指を伸ばす。
⇒江戸時代の庶民の暮らしに興味津々となって嵌る。
つまり、教科書で習った為政者側からの視点で学ぶ江戸時代より、庶民の側から眺める杉浦日向子的アプローチは、圧倒的に面白く興味深く。
そもそも、江戸庶民の暮らし方って、現代の問題解決のヒントになること多いんじゃない?
と気づかせられた。
例えば…。
・江戸人の暮らしは、現代のミニマリストの暮らしそのものだし。
・着物に紙に…そうそう、糞尿ですら回収し、肥料に使って、育った野菜を江戸市中に売る…超循環型社会
そして…。
・すっきり潔い暮らしのまにまに、見え隠れする「魑魅魍魎」たちの気配。
それを畏怖しつつ受け入れる。
思いの常識外のことを、排除しない、無視しない。
そうして創られた江戸人たちの死生観は、ずっとずっと豊かでもある。
もう、高まる学びモチベショーン。
ああ、学校ではもっと江戸の庶民史を教えてくれればよかったのに。
杉浦日向子さん。お誕生日おめでとうございます。
この時代に生きて暮らして、素敵な江戸文化を教えてくれてありがとう!
ところで、そちら、江戸の暮らしはいかがですか?
こちらで暮らす私は、江戸時代のシステムや暮らしのスタイルに、現代の科学技術を組み合わせたら、なにか多くの問題が解決してゆくんじゃないの?
とか日々妄想しております。
◆今日は、2019年11月30日/旧暦11月4日/霜月辛未の日/月齢3.5日
◆日の出6時30分 日の入16時28分/月の出9時45分 月の入19時43分