七十二候は「欸冬華」に。直訳なら「蕗の花が咲く頃」ですが、花は早すぎ。枯野や雪原に萌黄色の蕗の薹…って光景じゃないかな(*’▽’)/旧暦12/27・癸亥

七十二候は「欸冬華(ふきのはなさく)」の時期です。(1月20日~24日)

二十四節気「大寒」と寒さの底を言ったと思ったらそこに連なるのは「欸冬」=「蕗」
ひとつ前の「小寒」に連なってた七十二候アイテムも「芹」でした。

なあんか、春らしい萌黄色のものを恋しがっている感じの季節なんですねぇ。

暦は「蕗が花咲く頃」だと言っていますが…。

咲くわきゃないよね、季節は寒さの底ですもん。

顔を出すのは「蕗の薹」のコト。

蕗の薹

今頃の東京だと、やっと大地から顔出すか出さないかって感じの季節です。
写真はいつもの皇居東御苑。

いち早く蕗の薹が顔出すエリアがあるんですが、今年はまだ入苑禁止エリアのままで、観察は難しいだろなぁ…。

やっと入れそうな頃は、もうこんな感じになってそうです。

蕗の薹

この七十二候アイテムのポイントは…。

「咲く」に「始」ではなく「華」の文字を当てたとこ。
リアルに花咲くシーンというより、こんな感じで蕗の薹を発見した感動を「華」の字に込めたんじゃないかな?

蕗の薹

積もった雪が少しだけ融けて、そこに萌黄色の華やかさ。
華やかというにはささやかすぎる色合いですが、厳しい寒さの日々に、これは春近い希望が咲いたかのようにも見えた。

…そんなシーンを毎冬想像してみたりします。

それにしても、蕗の薹。
どこかで顔出したてを眺めたいなぁ…。

皇居の庭以外にどこかコレという場所はないだろか?

◆今日は、2020年1月21日/旧暦12月27日/師走癸亥の日/月齢25.9日
◆日の出6時48分 日の入16時56分/月の出3時23分 月の入13時39分