七十二候は「半夏生」、雑節も「半夏生」。ダブルでやってきて何を強調してるんだろ?/旧暦5/11・乙巳

七十二候は「半夏生(はんげしょうず)」の時期です。(7月1日~6日)

七十二候とともに雑節「半夏生」もやってきて、何を言わんとしている?

古い暦は「田植えの時期は終わってるの?終わりだよ!」
…と確認&警告しているらしいです。

七十二候や二十四節気が現役で使われてた頃。
それら古い暦は農業暦的な位置づけが強かった。
そして大陸から輸入した暦でカバーしきれない季節の変化を日本オリジナル暦「雑節」で調整しようとしたみたい。

かつて、「半夏生」過ぎても田植えが終わらなかったら米の収穫は減少するともいわれたとか。さらに、地域によっては、畑仕事を数日休むこともある。(←天から毒気が降るという言い伝えがあるかららしいです。)

雑節&七十二候、ダブルで「半夏生」で強調するのはかなり重要ということですね。

「半夏(はんげ)」は「烏柄杓(からすびしゃく)」という薬草。

「半夏」こと「烏柄杓」はこんな妖怪みたいな形の草。
個人的にはまだ一度も遭遇したことはないのですが、東京エリアでも5月上旬から7月ぐらいの時期に生えて花も咲かせるらしい。

いっぽう、そのものずばり「半夏生」なら見放題。

半夏生 群生

ご近所でも群生してました。
ちょうど梅雨の頃、葉っぱが白く染まって化粧したみたいなので「半化粧」とも呼ばれる草。

ホントなら七十二候「半夏生」と聞けば、皇居の庭に行って…。

皇居の半夏生

小川に沿って化粧した葉っぱが並ぶ様子が美しいなと眺めたり。

上野の不忍池でも鑑賞可能。

半夏生

っていうか、スワンボートが行きかうボート池の畔にいけば見放題。

しかし、まあ…。
例によって、外出自粛気分がまだまだ抜けず、昨年の写真眺めて良しとしてます。

晴れれば暑いし、降れば豪雨に強風。
加えてコロナ禍…ですしねぇ。

さて、七十二候「半夏生」の時期が終われば…。

次にやってくるのは、二十四節気「小暑」&七十二候は「温風至」。

ああ、いよいよ本格的な夏かぁ。
ですが、今年は、ずーっと蟄居気味に暮らしてゆくんでしょうね(:_;)。

植えられた稲などは、すくすく育つに嬉しい時期ではありますけどさ。(←だからこそ、田植えは「半夏生」までってことか)

◆今日は、2020年7月1日/旧暦5月11日/皐月乙巳の日/月齢9.8日
◆日の出4時29分 日の入19時01分/月の出14時53分 月の入1時06分