今日は、雑節の「節分」です。本来ならば、人々の前に鬼が現れ、豆で追われる。禍々しいモノを祓ってゆく👹。/旧暦12/21・辛巳

やってきました春への「節分」。
今日は、冬と春のはざまの一日。

本来ならば、あちらこちらの神社仏閣にて節分祭も賑々しく。
鬼さんたちもわざわざやってきて、豆で追われる

諏訪神社の鬼さん

でもね。

鬼は、いままで積もり積もった禍々しいモノを、自ら背負ってどこかへもっていってくれる存在だと思う。
そして、ヒトは晴れ晴れしい心持で春を迎える。

毎年、追われる鬼の面や装束の素晴らしさを目にするたびにそんな風に思うのでした。
だって、重要な存在でなければ、あんなに美しい意匠のはずはないし、大切に受け継ぐこともないと思う。

今年は、多くの節分祭が中止。

実際は、神職だけで神事を斎行ということなんですが、参拝者は参加できない。
それでも、鬼さんたちは追われるんだろうか?

ああ、春迎えの重要な儀式がコロナ禍のせいで見ることができないなんてなぁ。

ってことで、今日はこのブログにて、諏方神社の鬼さんに登場いただこうか。
そして、禍々しいモノをざっくり抱えて持って行ってもらいましょう(*’▽’)。

ご近所の諏訪台地に鎮座する諏方神社

諏方神社

そこの鬼さんは、神事の途中で、白髪から赤髪へ、装束もがらりと早変わり。
その瞬間から、豆で追われる。

諏方神社の鬼さん

追われる。

諏方神社の鬼さん

追われまくる。
諏方神社の鬼さん

そして、最後に、満身のチカラをこめるように、グワッと振り返り。

諏方神社の鬼さん

美しい強面を人々に向けて、そして立ち去る。
ヒトは、それを目にして、ああ、この美しさと恐ろしさ、だからこそ祓える禍々しいものと確信。

だから、だからね。
コロナ禍も持ち去っていただけないでしょうか、全国津々浦々で、豆で追われるふりする鬼さんたちよっ!

◆今日は、2021年2月2日/旧暦12月21日/師走辛巳の日/月齢19.9日
◆日の出6時40分 日の入17時09分/月の出21時59分 月の入9時29分