七十二候は「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」の時期です。(5月21日~25日)
暦は「お蚕(かいこ)さんが、桑の葉を食べる頃」と言っています。
「蚕」が「起」きて=卵が孵えって、生まれた蚕さんたちが、シャクシャクシャクシャクと桑の葉を食む。
その「桑の葉」はこんな。
この葉っぱを食む音は、絶え間なく。
まるで、雨期の雨音のようにも聴こえたとか。
暦は、蚕の成長のことをいいつつも、もうひとつ「雨期の近さ」も密かに伝えてくれているのかも…とふと。
お蚕さんは、葉っぱがお好きでしょうが、私の興味は桑の実のほう。
鳥がなんでも運んでくる母の家の庭には、いつの間にか育った桑の樹が一本。
この樹もそろそろ、人知れず、実をつけ始めている頃です。
これは、一昨年の写真。
ちょうど今頃からポツポツと青い実をつけ始め。
6月に入って、本格的な梅雨入りとなるころ、紅く熟してゆきます。
それでも一粒一粒は小さすぎて、いただいたことはなく。
ただただ、眺めているだけなんですけどねぇ。
◆今日は、2021年5月23日/旧暦4月12日/卯月辛未の日/月齢11.3日
◆日の出4時31分 日の入18時45分/月の出14時56分 月の入2時20分