七十二候は「朔風払葉」に。東北の地では、木の葉ではなく、草紅葉が大地を覆う季節です。/旧暦10/23・己卯

七十二候は「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」の時期です。(11月27日~12月1日)

「朔風=北風が木の葉を払う頃」と、暦。
確かに東京あたりなら、落葉が大地や街路を覆う時期。
特に、黄葉した銀杏の根元も、美しく黄色く染まっている頃じゃあないだろうか?

しかし、わが身は東北の母の家。

柿の落葉も終わり

主だった樹木が落葉してずいぶん久しい感じ。

代わりにと、大地を覆うのは、立ち枯れたのち倒れた草々たちです。

大地を覆う枯れ草

しかし、こんな枯れた大地もよくよく眺めれば、美しいモノの宝庫なんですよねぇ。

たとえば…。

すごい勢いで大地を覆っていた背高泡立ち草

背高泡立ち草

数週間前に盛大な草刈りがなされたそうで、横たわりつつ枯れて、私には、それが美しい冬の造形に見える。
といってもこのままほおっておくと、また春からじわじわと増殖してしまうけどねぇ。

畑の主たちが歳とって、放置され野っぱらとなった片隅に、これは、ささやかな母の苺畑(*’▽’)。

苺畑

ふーむ。
露地苺の葉っぱって、赤く紅葉するんですねぇ。

苺の紅葉

おっ!これも草の紅葉。

草の紅葉

ロゼットのまま赤く色づき始めてますが、これは、なんて名の草だろう。
花が咲く頃、また眺めてみたいな。

七十二候「朔風払葉」の「朔」の字は、始まりの意味。

北風吹いて木の葉が大地を覆えば、それは次の季節への第一歩。

草紅葉も同様で、枯れた草々は、大地を滋味を。
紅葉している草たちにも、そののち、新しい芽生えの日々がやって来ます。

ああ、楽しみだぁ。
その頃にも、ちゃんとここに帰ってこられますよう、コロナ禍よ去れっ!

◆今日は、2021年11月27日/旧暦10月23日/神無月己卯の日/月齢22.2日
◆日の出6時28分 日の入16時29分/月の出23時15分 月の入12時21分