七十二候は「菊花開」に。東京界隈では、本格的な菊のシーズンはまだ先ですが、野菊は暦に併せて咲き始めてました(*’▽’)/旧暦9/19・庚子

七十二候は「菊花開(きくのはなひらく)」の時期です。(10月13日~17日)

「菊の花が咲き始める頃」と暦。

菊の節句たる「重陽の節句」から、約ひと月。
やーっと、七十二候でも「菊の季節」がやってきました。
といってもこのズレは、五節句の日付だけを無理やり新暦に併せちゃったから。
旧暦ならば、今日は9月19日。

旧暦で暮らせば、「重陽の節句」と七十二候「菊花開」の時期ずれの矛盾はなくなるんだがなぁ。
それでも、リアルはまだ菊は咲き始めてないんだけどさ。(←残暑が長すぎた?)

などと考えつつ道歩きしてると、おおっ!!

野紺菊

道端に顔出す、これは「野紺菊」ではないですか?
…いや、「嫁菜(よめな)」かな?

うーん、野っぱらの花には、名札がついてないからわからない。(←当たり前(-_-;)

野菊を見るなら…と、久しぶりの皇居東御苑。

1年ぶりの皇居東御苑
七十二候「菊花開」の今頃なら、きっと野菊が咲きだしてるはず、と重い腰を上げたのでした。

ほら、思った通り、同じ花が群生してます(*’▽’)。

野紺菊

そして、その傍らには「ノコンギク」の札

野紺菊の札

やっぱり、「野紺菊」だったかぁ(*’▽’)。

こうして、名前が合ってるとわかると、やっとその花たちと親しくなったような気分。
ああ、よかった~(*’▽’)。

この時期の皇居東御苑は、野菊の季節でもありました。

他にもないかなぁ~と探せば、さっそく「白山菊(しろやまきく)」に遭遇。

白山菊(しろやまきく)

この花、近寄ってみると可愛い野菊イメージ満載ですが、咲き様はやや野性的。

薄日差す雑木林の中で、こんな感じに育っております。

白山菊

ふーむ。
これは、街中では絶対遭遇できない佇まいですね。

これは、「浜菊(はまぎく)」

浜菊

白山菊と対照的に、日当たりのよい地面にへばりつくように咲いています。

こっちは、「達磨菊(だるまきく)」

だるま菊

丸い葉っぱに、ほんのり紫の花が可愛く好きな野菊ですが、咲いてるとこに間に合うのはけっこう稀。
ああ、よかったぁ~(*’▽’)。

野菊は、今頃から咲き始め。
この先、初冬まじかになって、やっと咲き始める種もあります。

たとえば、この「鴎菊(かもめきく)」なんかはまだまだ蕾。

かもめ菊

11月に入ったら、また眺めに来なくちゃねぇ。
その頃は、山茶花とか石蕗(つぶわき)の花なんかで、皇居の庭も華やいでいることでしょうか?

…って感じに、古い暦に誘われて、思いがけずに楽しい「野菊」観察でした(*’▽’)。

◆今日は、2022年10月14日/旧暦9月19日/長月庚子の日/月齢18.2日
◆日の出5時46分 日の入17時08分/月の出19時46分 月の入9時57分