七十二候は、一昨日5月10日から、立夏の次候「蚯蚓出(みみずいずる)」の時期に入っております。
ミミズが、土中から這い出てくる頃という意味です。
初候の「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」に続き、「立夏」の時期は、とにかく地べた近くに生息する自然物が大活躍。
暦の上で夏に入り、やっと、足元の地べたまで暖かくなり始めたということです。
がっ、ミミズかぁ…。
ミミズねぇ。
というのも、このブログは、なるべく自分で撮った写真とともにお送りしようと始めたモノですが、ここ数年ミミズたるもの、見たこともない都会ぐらし。
いやいや、写真を撮ったとしても、そこにミミズの写真ってのもやはりベタすぎ…かと。
ああ、悩むぅ~!ということでして…。
やっぱ、いつもの東北の街のこのぐらいの畑でもないと、ミミズなんてのにはお会いできませんでしょうね。
ということで、畑の写真などを。
ちなみに、子どもの頃に通った小学校は、田んぼのまん真ん中にありまして、ついでに言えば、通学路の半分はこんな畑を抜ける道。
ゴールデンウイークがあけて、浮かない気持ちで行く学校も帰りは意気揚々!
必ず、あっちの草むら、こっちの畦道をふらふら歩き、草花を摘めば、ミミズもカエルもいやというほど目につきました。
しかし、カエルのほうは、けっこうカワイイ形としても、あのミミズの形状は…。
目も手足もなく、ただ、くねくねと動くあれは、いったい何のためいるの?
と問うたら。
「ミミズがいなけりゃ、土は良くならないよ」
と教えてくれたのは、誰だったかしら?
ミミズは、”目見ず”から付いた名前。
形状からは、下等な動物と思いがちですが、彼らの土に対する貢献度はけっこうスゴイ!
ミミズは、地中を這いずりまわりつつ、土を食べ、そこに含まれた有機物や微生物を消化吸収
→小さな粒状の糞を排泄するコトをナリワイとする。
そうゆうミミズの営みが、ほどよく土に隙間をつくり、水や空気(酸素)のめぐりを整えてくれるのだとか。
土は、ミミズをはじめとした土壌動物と言われるモノや、もっと小さな微生物が働いて、肥沃になってゆく。
ヒトは、そこから豊かな実りをいただくのである。
ついでながら、そんな肥沃さだから、畑の傍らに生えた雑草だって元気です。
東北の街の畑なんぞを写真に収めつつも、目につくのは、やはり大好きな雑草たち。
季節の草草の花冠り。
ムラサキの花を咲かすカラスノエンドウをベースに、スミレ、タンポポ、ハルシオン、カキドオシなどで編んでみました。
(ムラサキの花のみ、母が育てる鉄線をいただきまして、少しばかりの華やかさを演出)
肥沃な空き地に育つ草たちは、丈夫で茎も長く、冠を編むにも編みやすいです。
これを水を張ったお皿に飾るとけっこう長持ちするはずです。
東京に帰ってしばしたち。
「あの花ずいぶん元気だけどなんで?」
と、母が訝しがっておりました。
そもそも、雑草だから丈夫なんです。
えっと…、で、ミミズはどうなったかと?
こんな本でも読んで、今日はミミズのその素晴らしき役割についてでも少し学んでみましょうか。
『ダーウィンのミミズの研究 (たくさんのふしぎ傑作集)』(新妻 昭夫著/ 福音館書店刊)
ミミズの研究は、かの進化論ダーウィンのライフワークだったそうですよ。
◆今日は、2014年5月12日/旧暦4月14日/卯月癸未の日