亀を衝動買い…いや、わら細工ですが。

御茶ノ水方面へ用事があると、帰路は、駅前から線路際の坂を下って秋葉原方面へ。

理由は、万世橋Maachをちょこっとのぞいてゆきたいから…なんですが。

いつもはそこに、展示されているかのように売られている美しいモノたちを眺めるのみ。
商業施設と謳っている場所で、はなはだ失礼なのかもしれないんですが、もう小さな博物館を訪ねる気分。

それでも時々、お金を落とさないと悪いかしら?などと殊勝なことを思って、カフェに入ってお茶をする(笑)。

ちょっと美味しいコーヒーを淹れるカフェがあって、しかも案外すいている。
そこに座って、今眺めたモノたちをひとつひとつ思い出し、頭の中でちょっと熟成させて→そこから派生したアイデアなんかをノートに書き留めてみるのも楽しい。

…ってのが、ココに立ち寄る基本スタンスのはずだったんですが、とうとう衝動買いしてしまいましたっ!

山形 わら細工 かめ

山形のわら細工。
…亀です。
ほかにも、鶴とか蛙とかもあって、かなり迷ったんですが、やはりこれを。

なぜかというと、島根県出雲地方のお正月飾り「亀飾り」に似ていたのが決め手!

20101221simenawa

同じ日本といえども、東西にかなり離れた場所で、藁を素材に似たような素晴らしいモノが共通している不思議。
…というか、驚きとか、嬉しさとか。

もうそのまま見るだけでは帰りがたくなって、家に持ち帰りたくなったのでした。

ちなみに、出雲の「亀飾り」は、お正月のしめ飾り。
年神様の依代という役割を持つものなので、基本、役割を終えたらおたきあげが必要。それでも、この美しさにあらがえず、2年ぐらい我が家に飾っておいたのでした。
(さすがに3年目のどんと焼きにてお別れしましたが…)

しかし、山形のわら細工の「亀」は、飾りなので、いつまでも大切に我が家に飾っておくことができます。

裏も見せちゃお。

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いゃあ、美しいモノは、その裏側まで隙なく美しいモノです。

オープン直後に、万世橋Maachのことを、やや絶賛気味にレビュー(→秋葉原近くにある、万世橋MAAchってご存知?)しましたが、その頃抱いた期待を裏切ることなく、ここは、いつも、新しいアイデアをもらう貴重な場所になっている。

その時も書いたけど、私は、もう再開発とか言って、古い記憶を更地にし、そこに新しいモノを作るみたいなことは嫌いだし、もう必要もないと思っている。

それでも、どうしても再開発したいというなら、最低限この万世橋Maachみたいなココロミに徹してほしいと思うのです。

古い記憶を大切に残し、そこに、新しいものを創造するための学びの要素を組み立てる…みたいな。