今日は、二十四節気の「寒露」。「寒」というより「暖」が似合う気候ですが…。/10/8=旧9/15・壬子

今日は、二十四節気の「寒露」です。

「露」という文字なら、ふたつ前の「白露」にも使われていましたね。
しかし、あの日々の「露」は、大気中の水蒸気が冷やされて草の葉に宿った状態を言ったもの。

今思えば、まだまだ夏の気配が残るコトバでした。

しかし、次なる「秋分」が過ぎ。
とうとう、堂々と「寒い」という字がつけば、もう完璧な秋…というよりすでに晩秋です。

いつもの『暦便覧』も、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明しています。
陰で寒の気=冷気によって、「露結び凝らん」。
つまり寒さで露も凍りそうになるころだから「寒露」というのだ…ぐらいの意味でしょうか。

といっても、今年は、残暑が厳しくなかったかわりか、10月に入っても薄物1枚で過ごせる暖かさ。
しかも、時々暑かったりもするんですが…。

寒露の頃は、稲刈りの頃

寒露の時期のトピックスといえば、雁などの冬鳥がそろそろやってきたり、菊が咲き始めたり。
実際、旧暦時代の重陽の節句の9月9日は、「寒露」の頃(今年は、9月15日です)がいちばん近い。

そして、なにより、稲刈りがいちばん盛んな頃です。

実った稲穂で染められた黄金色の大地も…。

稲穂

日々きれいに刈り取られ、少しずつ、点々と切り株がならんだ苅田に変わってゆきます。

そして、稲を乾燥するために「杭掛け」した光景も登場。

苅田

…って、こうゆう風景は、東京ではなかなか見ることはできずつまりません。
みんな福島にて撮った写真です。

住まいの周辺ならば、眺めて、採って楽しかった、野草・雑草も徐々に枯れてなくなり少し寂しい。
同時に、秋の虫たちがいる場も少なくなって、虫聴きももう楽しみ納めです。

空を見上げれば、青々と澄んだ高い空がひろがっています。

生き生きと生命が燃る季節が去ってゆくようで少し寂しい気もするけれど、それでも、上を向いて歩けば、爽やかな青空。

青空

東京地方は、これから冬に向かって、晴れの日が多くなってゆく。

稲刈りが済めば、市場に出回る米は新米になり、それに加えて秋の味覚も充実。

暑くもなく極端に寒くもなく、短いながらも過ごしやすい季節到来。
夜は十分眠ることができ、目覚めるごとに、木々は美しく色ずいてゆくはずです。

やや寒さを強調するような字面で脅かされているようですが、もしかしたら、「寒露」という季節の言葉は、1年でいちばん過ごしやすい日々の到来を告げているのかも。

とすればいいヤツじゃん。いや、いいコトバ…か。

◆今日は、2014年10月8日/旧暦9月15日/長月壬子の日/満月
◆日の出5時41分 日の入17時16分/月の出17時07分 月の入5時04分