七十二候は「菊花開」に。花屋の菊の充実度が上がるとともに、野草の小菊たちが咲き始める時期でもありますね。/旧暦8/24・癸酉

七十二候は「菊花開(きくのはなひらく)」の時期です(10月13日~17日)。

「菊」「花」「開」と、このコトバは、私にとっての平易。
暦が「菊の花が咲くころですよ」と言っているのも、するっと了解っ!

数日前の谷中の菊まつりにも、菊はたくさん売られていた…はず。(←行けなかったぁ!)

「菊花開」の時期のご近所は、菊まつりの縁起物の鉢を軒下に飾り…。

菊まつりの菊

いつもより華やいでいます。

野生の小菊の、そろそろ第一弾っ!

野原のキク科の花=野菊も、もうそろそろ咲き始め。
こっちも、七十二候にぴったり足並みをそろえてますね。

と言っても、街暮らしの場合は、野原じゃなくて庭園公園で野菊を眺めるってことになりますが、それでも楽しい。

たとえば紫苑。

紫苑

向島百花園では、10月初旬からもうこんなに咲き誇ってました。

これは団子菊(だんごきく)と言う名だそうで…。

団子菊

あららもう花のころは終わりに差し掛かってる?

野菊の代表ともいえる嫁菜(よめな)。

これは、いまごろから、けっこうどこでも咲き始めてる。

嫁菜

…うーん、しかし、同じたたずまいな「野紺菊」などもあり、もしかするとそっちかなぁ…と、毎年眺めて自信がないです。
似すぎてますよ。

そして、毎年いまごろの皇居東御苑。
二の丸跡の雑木林には、この白い野菊が…。

「白嫁菜」…だと思うんですが…。

珍しく札がついていない。(皇居東御苑は、どの植物にもちゃんと名札がついてるんですがねぇ…)。

白山菊

で、写真と図鑑を突き合わせ、たぶん「白嫁菜」ではないかと思った次第。

って感じで、野菊は種類多すぎ、さらに種類違いがかなり似すぎ。
なんど眺めて調べても、どうも、名前がわからない。

だけど、そこが好きなんですよねぇ。
可愛い顔してどえらく奥の深い感じ…するんだなぁ。

さて、「菊花開」を合図に咲き始めた風な野菊は、今年も、旧暦重陽の節句をすぎて、木枯らしが吹き始めるあたりまで、もっといろんな種が花咲かせるはずです。

あと何種類、出会えるかな?

◆今日は、2017年10月13日/旧暦8月24日/葉月癸酉の日/月齢22.9日
◆日の出5時45分 日の入17時09分/月の出23時48分 月の入13時07分