甲子の日は大黒さんのご縁日。そして、今日は、2015年はじめての甲子(きのえね)・「初甲子」です。/2/17=旧12/29・甲子

甲子の日の今日は、大黒様のご縁日
…っていうより、「甲子」ってなんでしょう?

のっけからなんですが、こっちほほうが、気になりますかね?

そういえば、このブログを始めてから1年半、ブログタイトルの末尾には必ず、「甲子」「乙丑」…の文字。
そしてこの記事の最後にも、今日は「師走甲子の日」とか書き続け、気になってはおりました。

で、やっとまとめてみました。⇒甲子、乙丑…の不思議な文字。「六十干支(ろくじっかんし)」についてまとめてみました
気になる方はこのリンク先からお読みください。

…って、いってもそれが解らなくとも今日のテーマが「???」になったりはしませんけどね。

ってことで、再び…

甲子の日の今日は、大黒様のご縁日

七福神のおひとりでもある大黒天さんは、もとはインドの破壊神
当初は、姿も行いもめっぽう怖いカミサマでした。

いつのまにか、大国主命さんと習合(名前が似てるから説が有力?)。
いまの愛嬌あるお姿になった。

「甲子の日」=大黒さんの縁日の由来は、大国主命さんの事情。

そのルーツは、『古事記』ワールドのエピソードにあり。

大国主命さんが、燃え盛る野原で逃げ場を失っているとき、鼠(=子)が逃げ道を教え救ってくれたというお話があって、だから「子(ねずみ)」の日が縁日となった。

さらに「甲」と「子」の組み合わせは、「十干(じっかん)」「十二支」ともに、1番どうしの組み合わせで縁起もいいからって事じゃあないでしょうか。

大国主命こと大国さんは、日本人ならみんな知ってる人気のあるカミサマだものね。

(この件が、「???」の方は、やはり、こちらからお読みください。⇒甲子、乙丑…の不思議な文字。「六十干支(ろくじっかんし)」についてまとめてみました

ちなみに、「甲子の日」は60日に1回しかまわってきませんので、他のカミサマの縁日のように年に何回もやってこず、1年に6回。
けっこう希少。

なので、本日の「初甲子の日」はさぞかし盛大に!?
と思いきや、東京のあたりだと、それを庶民レベルで祝う機運はあまり大きくないみたいみたいなんだよねぇ…。

せっかくの初甲子だし、
今日は、身近な大黒様を点々とお参りしようかなぁ。

ってコトで、今日は、知ってる大黒様をリストアップして、これからどなたかにお会いしにいこうか…などと思っている私。

なんといっても、いちばんお気に入りは、上野桜木にある浄名院の大黒さん

浄名院の大黒さん

こちらのお寺は、八万四千体地蔵 (はちまんよんせんたいじぞう)で有名ですが、そのおびただしい数のお地蔵様にまざってこの大黒さんがひっそりといらっしゃる様子がかわいいのです。
やっぱ初甲子詣での最初は、こちらの大黒様にしょうっ!

で、そこからほど近い、上野護国院の大黒さんへ足を延ばす…と。

ちなみにこちらの大黒様は、彫像もあるけど、「画像」のほうが本命でして…。

大黒天

それこそが、藤原信実筆と伝えられる「大黒天画像」
(彫像の後ろにちらっと写ってます、写真をクリックすると写真が大きくなります…それでもみえないかなぁ。すみません)

この「大黒天画像」は、1639年(寛永16年)に徳川家光により奉納されという由緒あるモノで、通常は非公開。

初甲子と谷中七福神詣の時にしかご開帳されませんので、お参りするバリューはおおありかも。
さらに、調べてみたら、こちらのお寺では、初甲子だけに授与の小判守が授与いただけるみたい!

あららっ!
そりゃあいかなくちゃっ!

さらに、ちょっと電車を使って足を延ばせば…。

神田明神にも巨大な大黒さま。

神田明神大黒さん

そういえば、浅草寺にも大黒さまがいらっしゃったなぁ。

…って具合に、大黒さまって、すいぶんたくさんの神社仏閣にいらっしゃる。

たとえば、お稲荷さんの初午祭というほど盛大な 初甲子祭は東京にはなさそうだけど、それぞれのお寺や神社独自の行事はきちんと行われてもいるみたい。

もしかして、みなさんのご近所に大黒様がいらっしゃるなら、ちょっと境内を覗いてみると新しい発見があるかもよ?

◆今日は、2015年2月17日/旧暦12月29日/師走甲子の日
◆日の出 6時26分 日の入17時24分/月の出 4時37分 月の入15時28分