今ごろなら、桃の花というより、椿のほうが…と思うのですが、「椿始笑」にしなかったのはなぜだろう?/3/13=旧1/23・戊子

現在、七十二候は「桃始笑(ももはじめてさく)」の真っ最中。
咲いてない花だっていうのに、どうも特別扱いしずぎでは?
と、ちょっと疑問に思うのは、この時期咲く花がけっこう多い気がするからでして…。

たとえば…

椿の花こそは、今が最盛期といえましょうか?

この時期、あしげく通う小石川植物園の藪椿などは、ものの見事に満開。

小石川植物園の藪椿

遠目でも、赤い塊のような存在感を放っております。

枝に咲くだけでは飽き足らず、地面にも咲いている。

藪椿地面にも咲く

…いや、散っただけですが(笑)。
花ごとぽろっと落ちるので時と場合によっては嫌われそうな花ですが、こうしてカタチを整えたまま地面に落ちたさまもなかなかにステキと思うな、私は。

水面にだって咲くよっ!

水面の椿

…いやだから散っただけなんですが、花のカタチがあれば、一瞬、そこに咲いたか?と思わせる。
ここは、沼地なので、花は漂うのみですが、もしもこれが小川だったのならば、そのせせらぎに乗って咲く?

盛りの頃の椿って、実は愛で方が幾通りもあるのでは?

おっ、白藪椿だっ!

白藪椿

何度も通った赤藪椿の道に、咲いていました。
こちらの咲はじめは、控えめだったので、全然気が付かなかったぁ。

発見のきっかけはコレ。

地面に咲く 白藪椿

散ってなお美しいなぁ…。
って白いのもあるの?と仰ぎ見れば、大量な白藪椿がそこに居た!

ってコトで、この時期の七十二候は「椿始笑」にしてはどうでしょう?

…でもな、「始」を使うならば、椿の場合は、2月かな。
今ごろだったら、やっぱり「華」の字を使いたいところ。

となれば、「笑」の字が宙に浮くのも悔しいので、やっぱ「桃始笑」なのかなぁ。
じゃあ、桃の花咲けよ!!と世界の中心に向かって叫びたい(←ちょっと恨みがましさ入ってます。つまり、その辺で見たいわけです桃の花)

◆今日は、2015年3月13日/旧暦1月23日/睦月戊子の日
◆日の出 5時56分 日の入17時46分/月の出–:– 月の入10時17分