<秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝顔の花>
と、山上憶良によって詠まれた七つが秋の七草。
ですが、撫子はとっくに咲いて、さらに、もひとつ、朝顔の花も涼しげに咲はじめ。
まあ、明日は入谷鬼子母神の朝顔市も開かれるしねぇ…。
って、違いますよっ!
秋の七草の「朝顔の花」は、桔梗のことです
しかし、じわじわと暑くなるのに戦々恐々としている日々に「秋の七草」?
…そぐわな過ぎ。
しかし、その朝顔=桔梗も、咲き始めてるんでしょうがありません。
撫子はあまり街中でみませんが、桔梗は、ご近所にふつうに咲く花で…。
実は、撫子とおなじく、6月上旬にはポツポツ花が咲き始めてました。
いつもの路地の観察スポットなんかこのとおり。
桔梗は、多年性草本植物なんで、花咲くポイントを記憶すれば、毎年ちゃんと咲いてくれるのがいい感じです。
もちろん、皇居の庭にも桔梗咲く。
昨日の撫子の隣で、青紫色の鐘形の花を咲かせておりました。
花殻がつきっぱなしなのがやや残念ですが、皇居東外苑に通って気が付いたのは、草も樹木も、極力自然の植生に近い状態で育ててるみたい..というコト。
だから、ここの桔梗は、桔梗野原があったならこんな感じかなぁ…と思わせる光景でもあります。
…って、実は、残念ながら桔梗は、日本では絶滅危惧種のひとつで、こうして自生種然として咲いているのは、もう数少ないみたいです。
桔梗の個人的鑑賞法
まずは、つぼみのころからそれとなく注意して…
膨らむのを虎視眈々と待つ。
ほらっ!膨らんだっ!
って、驚くほどに、唐突にこうゆう状態になるんだなぁ…。
個人的には、この紫風船みたいなのが好き。
そして咲く。
今度は星みたいです。
そして、桔梗の方は、こうして順次、つぼみ⇒風船⇒星を繰り返し、撫子と違って、ほかの「秋の七草」のころまで咲き続けるので安心です。
◆今日は、2015年7月5日/旧暦5月20日/皐月壬午の日
◆日の出4時30分 日の入19時00分/月の出21時16分 月の入7時43分