秋の七草も咲きそろい、深まる秋の日々にふと思うのは…。
たとえば、平成版・秋の七草とか、東京版・秋の七草、福島版とか。
山バージョン、海辺バージョン…。
そうゆうバージョン違いもあったら楽しかろうなぁ…というコトでして。
いや、広げ過ぎるとかえって混乱するか(笑)。
「吾亦紅(われもこう)」と、「犬蓼(いぬだて)」も、秋の七草だったらいいのになぁ!
秋近くなり、山上憶良バージョンの秋の七草を追って、あっちの庭園、植物園、こっちの空き地とめぐっていると、秋の七草よりもずーっと目に入るのは
この2種類。
…なんですよね。
「吾亦紅」と…。
向島百花園には、白い「吾亦紅」だってありますよ!。
(って、この場合、「吾(われ)も亦(また)、紅」の名前だと矛盾?いや「ながぼのしろわれもこう」という札がたってました。)
そして「犬蓼(いぬだて)」。
こちらは、街中の空き地といわず、街路樹の根元といわず、まじで立秋ごろから目立ち始め、今が盛りと咲いています。
どちらも、シックな色合いに佇まいが、かなり好き。
なんで、今年は、「吾亦紅」&「犬蓼」コラボで飾ってみました。
シックなどうしで、いい感じに決まったように思いますが、いかがでしょうか?
こんなふうに小さな器に飾るのも楽しい。
ちなみに、今年の中秋の名月に飾った花も、大分くたびれてたんですが、イヌダテ効果でよみがえらせた。
終わった花を整理して、茎を短く切って、イヌダテ活けたら、ボリュームも出て。
おおっ!生き返りましたっ!
って感じです。
「昭和・新秋の七草」ってのは、あったみたい!!
実は、昭和のはじめにどこかの新聞社の企画で「新・秋の七草」の選定が行われたみたい。
とりあえず、同じようなことを考えてた先人はいたんですね。
といっても、私のような与太と違って、それはかなり豪華な新秋の七草。
なにが?
選者が、時の著名な作家・学者たちだったんでした。
で、それは…。
・長谷川時雨→「葉鶏頭(はけいとう)」
・菊池寛→「秋桜(コスモス)」
・斎藤茂吉→「彼岸花」
・高浜虚子→「赤まんま」⇒☆彡★★
・牧野富太郎→「菊」
・与謝野晶子→「白粉花(おしろいばな)」
・永井荷風→「秋海棠(しゅうかいどう)」
と、ひとり一品種を選んで七草としたみたい。
ちなみに、「犬蓼=赤まんま」入ってますねっ!
これだけで、高浜虚子の作品をもっと読まねばとか思ってしまいました(笑)。
しかし、山上憶良の七草ほど一般的にはならず、なんでだろう?
華やかだけど、なんとなくしっくりした統一感に欠けてたからじゃあないかなぁ…と勝手に推測しております。
そして、向島百花園に立ってる気になる看板。
こちらは、夏の七草ですが、「花扇七草、きく ききょう 蓮 おみないし しますすき また小車 剪翁」
向島百花園の情報サイトによると、<夏の七草は、古来から七夕の花として飾られた草花で、花束が扇形に仕立てられるのでまたの名を「花扇(けせん)七草」といった>とあります。
惹かれるなぁ~!
その花束、どこかの花屋さんで売ってほしい。
で、秋の七草にしても、花屋さんのオリジナルバージョン「秋の七草」とかあったら楽しのになぁ。
…とも思う。
どこかのショップで、サクッと売り出してくれないかしら?
◆今日は、2015年10月5日/旧暦8月23日/葉月甲寅の日
◆日の出5時38分 日の入17時20分/月の出23時22分 月の入12時39分