11月28日は、科学者にして名エッセイストの先駆け、寺田寅彦センセイの誕生日です。また著作を1冊読む一日。/11/28=旧10/17・辛丑

現代って、科学者が面白い著作をものする時代かも?

たとえば、解剖学者の養老孟司氏とか数学者の森毅氏&藤原正彦氏とか。
さらには、生命科学者の柳澤桂子さんやら、脳科学者の茂木健一郎さんなんかもその著作は面白くてよく読んでいる。

なにが面白いのかといえば、科学者の視点で切り取った日常。
そこにハッ!と目を開かせてもらえる快感みたいなもの…かな。

そんな時代の先鞭をつけたのは、やっぱり、寺田寅彦センセイかなと思う。

11月28日は、物理学者であった寺田寅彦センセイの誕生日。

好きな作家は、お誕生日を覚えておこう!
と、ある日気まぐれに思い立ってからこっち、命日は忘却しきっちゃっても、生まれた日はちゃんと覚えている不思議。
そして、その日は、我が書棚からその方の著作を取り出して1日持ち歩き…読む。

好きな作家といってもそれなりに年齢を重ねていまや膨大。
なので、思春期に影響を受けた方限定ではありますが、今日は、寺田寅彦作品を読んで、その生誕日を密かに祝う1日です。

さて、今日は何を読もうか?

いつもの我が書棚の寺田寅彦作品のある一角から取り出して…。
寺田寅彦
どれにしようかちょっと悩む。

うーん。
けっこう、再読しまくってるし、寺田寅彦作品は、青空文庫にもなっているしで、もう再々再読かも?

あれれっ!
そもそも、大好きな『柿の種』がないじゃない?
ちなみに、こんな本ね。
柿の種

ああ、そうだ。
読みたいって友人に上げちゃったんだっけぇ…。
私の方は、新品の『柿の種』を買おうと思ってすっかり忘れておりました。

…となると、今年は『柿の種』を読む一日にしたくなったりもして(笑)。

というコトで、新しい寺田寅彦作品を求めてAmazonの旅へ。

しかし、気分がそうとう変化して、今年はコレ!
懐手して宇宙見物 』(大人の本棚)

タイトルもいい感じだし…。

懐手して

本書は、宇宙に関して膨大な著作を持つ、やはり科学者池内了氏が編んだ一冊ってとこバリュー!
『柿の種』の文庫版の最巻末に、「1996年1月17日 阪神淡路大震災の一周年の日に」と題した、解説文を書かれたのも池内了さんだったのでした。

今年は、好きな方が編んだ寺田寅彦作品を読んで、一緒に誕生日をお祝いした気分に浸ってみようかと思います。

ってコトで、さっそく池内了による、寺田寅彦ワールドに行ってまいりますっ!

あっ!とその前に。

寺田寅彦センセイ!
お誕生日おめでとうございますっ!
科学おんちにも楽しい、さまざまな著作をありがとうございます。

そして、今日は、なんと137回目のお誕生日です。

◆今日は、2015年11月28日/旧暦10月17日/神無月辛丑の日
◆日の出6時29分 日の入16時29分/月の出18時56分 月の入8時17分

↓いまや古書しか売ってない?安くてよかったけど。