「九里より四里うまい、十三里」ってなんの暗号?
いやいや、これは江戸人のダジャレ。
・九里=栗(くり)、四里=より、うまいから、両方足し算して「十三里」。
つまり「十三里」=焼き芋のコトで、焼き芋が栗よりおいしいよと言いたかった。
他にも…。
・焼き芋の味は「栗(九里)」に近いから⇒「八里半」
というやや控えめなのもあったみたい。
江戸時代の冬のおやつといえば焼き芋が決まり、というほどの流行り方をしたんだそうで、町の治安を守る大木戸の管理所=番屋で焼き芋が売られていたそうです。
火を使うから、やたらあちこちで売るのも許されなかったのかな?
とにかくそこに、「十三里」とか「八里半」とかの看板灯籠が麗々しく飾られてもいたみたい。
江戸人たちは、その看板が出たのを合図に、買いにいったそうですよ。
昭和~平成の世は、石焼き芋は行商に来る。…こないっ!
ほら、寒くなれば、「いーしやぁーきいもー、おいもー」の声とともに売りに来るじゃないですか!
不思議なもので、「振り売り」という行商が盛んな江戸市中では、焼き芋は固定店舗で売られ、現代になれば、リヤカー⇒軽トラが焼き芋売りのスタイル。
ってコトで、12月に入ってからこっちずーっとその売り口上を待ってたんですが、こないっ!
なので、ぜったいいるところにわざわざ買いにゆきました。
上野公園の国立博物館前。
現代は「十三里」ではなく「おいも」の看板を探してみる。
あれれ?
いないか?
あっ!いますね。よかったぁ~!
(今年は、上の写真の看板は使ってなかったみたい。かなり気に入りだったんで、昨年のを貼っときます。実は、コレ石油などを入れるポリ容器なんです。)
ってコトで、石焼き芋。
買うや否や、どこかで食べたい気分満々でしたが、あえて、胸に抱えて暖を取りつつ足早に帰宅。
ふふふっ!わざわざ買いに行ったので多めにGET!いたしまして大きなとこを2本。
待ちわびたぞ!焼き芋諸君っ!
ではいざっ!
くーっ!うまそーっ!
我慢しまくったので、息もつかず、もちろん茶もいれず、イッキ食いしてしまった(笑)。
うーん満足。
そして、焼き芋半分で、もはやおなかはいっぱいです。
冷えるとうまさ半減なんだよなぁ…。
欲張らなければよかったと、いまごろ深く反省…。(←笑える愚か者です)
◆今日は、2015年12月21日/旧暦11月11日/霜月辛未の日
◆日の出6時46分 日の入16時31分/月の出13時23分 月の入1時43分