本日1月24日は、初地蔵。お地蔵様の初縁日です。
我がご近所のお地蔵さまといえば、よみせ通りの延命地蔵さんですが…。
5月の大祭は賑やかなもようしが行われますが、初地蔵だからといって、特に大々的な行事…があるわけでもないみたい。
だけど、私どころか家族の健康まで日々お願いし、おかげさまで皆元気というほどお世話になっているお地蔵さまですので、今日は、初地蔵のお参りに。
お地蔵さまの本名は、地蔵菩薩。
仏教界の登場人物は、悟りを開いた方が「如来」さま。
そして、そこをめざし悟りを開こうと修行している方を「菩薩」さま。
…相当ざっくりですが、そんなふうにグルーピングされています。
ほかに、密教というジャンルにいらっしゃる「….明王」という名の方は、密教界最上位の大日如来さまを守る怖い顔したお方。
その他の「…天」という名の(吉祥天さまとか弁財天)、あっ!四天王とかもいらっしゃいますが、まあ、そちらに踏み込んでゆくと話が大きくなるので今日は割愛。
とにかく、お地蔵さまも菩薩さまですので、「観音菩薩」「文殊菩薩」とか、ああ薬師如来の両脇に控える「月光菩薩」「日光菩薩」などという方々と、同じ仲間に入ります。
…けど、他の菩薩さま方が、髪型&衣装もけっこう艶やかなのに対し、坊主頭にシンプルな布を纏ったようなお召し物。
さらに、路傍や辻などに野ざらしで立っておられる方が多く、寺に安置されてたとしても、何故かいつも身体を張って人々のお参りを受けられる方も数多い。
…のはなぜ?
仏教界のストーリーでは、地蔵菩薩は苦労の多い菩薩様です
仏教の教えの中で、お地蔵さまといったら、ヒトの苦しみを受けるといった役回りとされています。
例えば、地獄を廻り、罪を犯したひとの苦しみを受けたりする。
なので仏像として置かれ、信仰の対象とされても、やっぱり、私たちの身代わりになっている感じなんですよね。
ほら!病治癒を願ってたわしでこすられるお地蔵さまで有名な(最近は布でこするようになりましたが)巣鴨のお地蔵さまとか、閻魔さまがいらっしゃるお寺には、必ずといっていいほどいらっしゃる塩地蔵さま。
こちらも、お地蔵さまに塩を盛って、治したい部分をなぜながらお参りすると治癒する…というご利益だそうです。
しかし、年がら年中、塩をまぶされ、ホントにご苦労おかけしてます。
こんだけ数あるお地蔵さまの意味も…。
上野桜木にあるへちま寺こと浄名院の「八万四千体地蔵」だって、建立の目的は衆生済度…つまり、迷い苦しむ人間を救って、最終的には悟りの境地に導くこと。
ちなみに、仏教ワールドでは「八万四千」=無数。
こちらの境内にいらっしゃるお地蔵さまは、2万体ぐらいだそうですが、これだけあったら、無数…ですね。
風雪に耐えて、長くここにいらっしゃり、やはりヒトを救うコトをその役割とされている。
…ああ、ありがとうございます。
他にも、縛られたり、石で塗り固められたり…。
お地蔵様って、ありがたいと思う以上に、修行とはいえ大変すぎます。
そして、人間にとってはなにより身近で、とってもありがたい存在なんですねぇ…。
ということで、今日は、いつもより念入りに、まずは近所の延命地蔵さんへお参りに行ってまいります。
皆様もどうぞ、今日は、ご近所のお地蔵さまのコト気にしてお参りするって日にしてみては?
◆今日は、2016年1月24日/旧暦12月15日/師走乙巳の日/満月
◆日の出6時47分 日の入16時59分/月の出17時20分 月の入6時26分