3月最初の卯の日は、八幡様の「初卯祭」。川崎白幡の八幡さまに行けば藁大蛇に出遭えます。/3/10=旧2/2・辛卯

3月最初の卯の日の今日は、八幡様の初卯祭

たしか、1月最初の卯の日も初卯祭がありましたよねぇ。
そちらは、御嶽神社の初卯祭です
…ややこしいというか。
…こんな重複もまれなので珍しいというか?
…なんかひそかに関係あるとか?

いや、まったく調べはついておりません。

初卯祭は、武運の神さま八幡神が、初めて豊前国(現・大分県)宇佐の地に現れた日が旧暦2月初卯の日だったことに由来する。
…ってコトで、全国津々浦々にある八幡宮では、この日盛大なお祭りが…と言いたいところですが、調べてもあまり多くないんですよねぇ。

それでも、特筆したい初卯祭がひとつあります。

私の一番のお気に入り、川崎市白幡八幡大神の初卯祭へGO!

さっそく申し上げれば、お気に入りの理由は、本日忽然と鳥居に飾られるこの大蛇!

麦藁蛇

巨大なたわし??にしか見えないって?
いや、実は私も、最初は、そう思っちゃいました。

しかし、これこそが私を呼び寄せる白幡八幡大神の縁起物、藁で編んだ大蛇です!
全長さ1丈(約3m)、体や顔は藁で編んであります。

麦藁蛇

お顔のほうはといえば、素材はかなりユニーク。

麦藁蛇の顔

角は牛蒡、舌は長い人参を2つに裂いたもので出来ています。
そして、目は、八つ頭…大きな蕪にしか見えませんけどね。

しっぽには、木片で作った剣を立てるのが作法らしい。

麦わら蛇4

素朴な素材で作った荒々しい意匠。
近くによって見上げれば、面白いというより、けっこうな迫力です。

そして、この大蛇は、八幡信仰をよりどころとする地域のグループ=八幡講の人々の手作りで、毎年、初卯祭が近づけば、講の構成メンバーで手分けして作り上げるみたい。
ずーっと、注連縄を作る職人さんの手によるものなのかしら?
と思ってたもんで、ちょっとびっくりなのでした。

八幡様は、主神・応神天皇、比売神、神功皇后を合わせて八幡三神で構成。

一般的には、武士から崇敬された武運の神と言われますが、こんな風に五穀豊穣を願う神事でも祝われる。
このエリアでは、武運というより農耕神としての側面が強いみたいですね。

白幡八幡大神の初卯祭は、3月最初の卯の日で、今年は本日3月10日。
今年も、藁の大蛇が私を呼んでいる..ような気がっ!

最寄りの駅は、川崎市の「宮前平駅」。
その場所からして、わが家からはかなり遠く、こんな大蛇でも飾らなけりゃ降り立つこともなかった駅。
さらに、駅からはバス…って私にとってはやや途方も無く遠かった。

たどりついて、鳥居を見上げれば、向かい合うハトで意匠した「八幡宮」の文字がうれしかったし、その先には石段の上には、大蛇がいて、さらにうれしい。
あとは、閑静でこじんまりした境内があるのみってだけなんだけど。

私は、こうゆう、静かな場所に唐突に現れる「ハレ」の日の印みたいなものがなんだかとっても好きなんですよね。

◎白幡八幡大神⇒公式サイト交通案内と問合せ
※サイトには、正確な日にちが記載されてないので、出向くなら電話確認をしたほうがいいかもしれません。とにかく遠いです。

◆今日は、2016年3月10日/旧暦2月2日/如月辛卯の日
◆日の出5時59分 日の入17時44分/月の出6時38分 月の入19時07分