また今年もめぐってきた5年目の3月11日です。
TVは今年も多くの特別番組を組んで、東北の地では、犠牲者への鎮魂の儀式も多いみたい。
私は、東京に住んで今日を迎えて、さて何をしたらいいんだろう。
なんだか、どうも落ち着かない日々になる。
それが、ここ5年間の3.11だったりもする。
今年も、とりあえず確認しとこう防災グッズと防災の知識。
というコトで、まずは、昨年東京都民全世帯に配布されたコレを取り出して…。
目を通そう。
この『東京防災』は、税金を投じて、東京都が作成したモノ。
災害から身を守るためのあれこれを十二分にまとめてあるうえ、住まいの近隣地図(防災情報入り)までついている優れものです。
役所が作ったとは思えない、ホンキ度であふれています。
といっても、読めば、自分の身は、自分でしか守れない(そして、その前提で、その時偶然袖振り合ったヒトとのお互いの協力)ってコトが、いやんなるぐらい強調されるんですけどね。
でもそれは真理だもんなぁ…。
持ち歩き防災グッズに+『東京防災』
ってコトで、実は日々持ち歩いているのである。
…マップの方だけですけどね。
水も重いし、防災ブックも重い。
なので、防災ブックは、いちばん目につくとこに置いとくことで妥協した。
あとは、チョコレート(最低限の非常食)と笛(どこかに埋まっても生きていた場合に)。
ああ、とかやってるうちに、震災当日、帰宅難民して帰ったあの日を思いだします。新幹線も復旧せず、東北までの長距離バスに乗るのもけっこう難しく、被災した土地にひとり住む母のもとへ帰れないもどかしさも。
もっと甚大な被害を受けた方はたくさんいることはわかっていても、私にとっては、かなりトラウマとなってもいる災害の日々だったのでした。
ついでに、あの日々に書いた古いブログ記事を読み返し、これは、忘れちゃだめだなと、こちらのブログに移しました。
よろしかったら⇒2011年3月11日の東京の日々
震災以降、こだわっているのは、不要なモノを持たない。なるべく歩く。知る。
ふと、あの日を振り返りつつ思うのは、防災グッズを整えたり、近隣の避難場所を確認したりというのも重要だけど、あの3.11以前と以後で、ガラリと変わったのは、モノの考え方かも…と思う。
震災は来るし、そこで死ぬこともあるという開き直りというか覚悟。
そして、被災した時の準備として、いちばん重要なのは、身軽さかなということ。
必要なモノは、「知識や体験」として身につけておこうというコト。
そうすれば、どん底の状態で生き延びたとしても、冷静にいられるのじゃないだろかというコトか。
今年も、そうゆう自分に向かって、また一歩とおもう、5巡り目の3月11日です。
◆今日は、2016年3月11日/旧暦2月3日/如月壬辰の日
◆日の出5時57分 日の入17時45分/月の出7時19分 月の入20時17分