季節の暦・七十二候は、今日から「虹始見」(4月14日~19日)に入りました。
読みは「にじはじめてあらわる」。
「見」の字に、「あらわる」という読みを当ててるところがみそですね。
虹は、大気に含まれる水滴に太陽のヒカリが当たって、屈折&反射⇒光が7つの帯に分かれて見えるという現象。
だから、「見るヒト」の存在があってはじめて現れる…ってコトを暦はちゃんと表現しています。
東京では、なかなか、虹に出遭えないんで「虹始見」は無理あるかもなぁ…。
東京にはずいぶん長く住んでいる私ですが、虹といえば、盛夏の頃、昼間、短いゲリラ豪雨があった直後に出る…みたいな体験しかない。
季節の暦が、いくら今ごろが虹が見え始めてくるころだよと言ったところで、なんかイメージ合わないなぁ。
…ってコトで、またまた勝手七十二候の登場です。
といっても今ごろって案外、候補がいっぱい上がりそうなんですよねぇ。
「楓始開」は第一候補。
読みは「かえではじめてはなひらく」ってな感じですが、楓の花って知ってますか?
私には「えっ!花咲くの?」とか言った友人がいるんですが…案外知らない人いるんですよね。
桜の散りゆく頃につぼみが膨らみ…。
いや今年は、少し早めに咲いてるのもあるみたい?
空気にふとかすかに湿り気が出てくる今ごろが、花の頃。
こんな花が咲きます。
ちなみにこれは「いろは紅葉」。
あっ!一応、楓(かえで)と紅葉(もみじ)は、植物分類学上は同じ種です。
昨年はコレを勝手七十二候にさせていただきましたので、今年もどうかなぁ…と。
「菫草煌」は、第二候補。
読みは「すみれくさ、きらめく」。
すみれもちょうど今ごろ。
ソメイヨシノのピンクの花弁が地面を染めるころに、しずしずと咲き始めます。
花もさることながら、葉っぱをよーくみると渦巻き状に開くのも好きなところ。
こんなカワイイ様子して、すみれはかなり丈夫な多年草。
なので、毎年同じ場所に花咲かせますから、これぞというすみれ開花スポットを見つけておいて、ホンモノ七十二候(←すみません。区別するために)が「虹始見」と言ったら、空を見上げずに地面を探す。
…って手もありです。(←何の手?)
ちなみに、2016年の私の初虹。
その年にはじめて見える虹を「初虹」というのですが、今年は、なんと、1月3日!
福島にて遭遇いたしました。
乾燥しまくってるばずの冬さなかによくぞ虹が…とかなり驚きつつシャッター切ったモノです。
虹って、なんと七十二候泣かせなお方ですこと。
◆今日は、2016年4月14日/旧暦3月8日/弥生丙寅の日/上弦の月
◆日の出5時10分 日の入18時13分/月の出11時00分 月の入0時17分