旧暦はやーっと4月に突入。本日は卯月朔日!
ってコトで、卯の花も満開に咲いております。
卯月に咲くから、卯の花…のはずなんで、今年はぴったりなんですが、まあ、だいたい、新暦4月下旬から咲き始め、5月の大型連休中に満開になる。
ってコトで、現代の卯の花は、旧暦のことなんてまったくもって気にしてません。
それどころか…。
皇居の庭では、咲きまくりすぎの卯の花。
皇居東御苑は、チマチマ剪定したりという事もなさそうで、いづれの木々も花も勝手にのびのびと育つみたい。
とはいえ、この素直すぎるのびのび感は、すご過ぎですね(笑)。
こうなると、花というより白い壁。
卯の花の壁が見たければ、GWは、皇居の庭にGO!って感じですかね。
それでも近寄れば、やっぱ可愛い卯の花ですが…。
可愛いといえば、つぼみの可愛さが好き。
卯の花は、最初は、ポツンポツンと白い米みたいにつぼみが膨らんで…。
個人的には、この時期がいちばんカワイイと思う。
そして…。
やや遠慮がちに花咲き始める。
そして、花弁が散ったあとも面白いカタチ。
卯の花鑑賞の多くは、民家の庭にこじんまりと植えられたモノ。
だから、そのイメージ通りに、かつては、卯の花=可憐で遠慮がちな花と思ってました。
しかし、ホントは、皇居の庭で、伸び放題に育ち、盛大に咲くというのが、卯の花の正しいあり方みたいです。
卯の花の本名は、「空木(うつぎ)」。つまり樹木に咲く花なんだ!
卯の花の種を正確に言えば、アジサイ科ウツギ属の落葉低木…つまり草ではなくて樹木です。
そしてというかだからというか、「空木」が正しい名前。
理由は、茎が中空になっているためだそうですが、中空だというのに、硬く丈夫で、腐りにくい性質を持つらしい。
ということで、古来より、「木くぎ」や「神事用の杵」などの用途に使われてきたのだって。
なぁぁ~る!
この育ちがよさそうでいてのびのびした感じは、カミサマ方に近い植物だからなのかも?
違う?
それを、おからで作った惣菜の名前にしちゃってもいる私たちって…ずうずうしいんだか、やっぱおおらかなんだか。
ふふふっ、この時期、卯の花=空木を発見するたび、こんな思考がぐるぐる巡って楽しくもなります。
◆今日は、2016年5月7日/旧暦4月1日/卯月己丑の日
◆日の出4時43分 日の入18時33分/月の出5時09分 月の入18時58分