七十二候はとっくに「鴻雁来(こうがんきたる)」に。といっても東京では結局「雁」には出会わず。ならば勝手七十二候「茶花開」で茶畑観察。/10/10=旧9/10・乙丑

季節の暦・七十二候は、二十四節気「寒露」と同時に「鴻雁来」に入っていました(10月8日~12日)。

「鴻雁」は、一般的には渡り鳥の「雁」のこと。
それが北のほうから渡ってくる頃と暦は言うけど、これと対になる「鴻雁北」(=雁が北へ帰る頃)の時期だってに、東京で雁を見ることはありません。

で、私のように古い暦をネタに日々意味もなくブログを綴っているものには、ああ、困るんだよなぁ。
この手の暦アイテムってさぁ…。
…となります。

こうゆう時はいつものあれ!

勝手・七十二候「茶花開」にしよう!
皇居の茶畑でひっそり咲いてますもの…。

古い暦が「寒露」だの「鴻雁来」だのと、冬を意識するようなアイテムを持ち出してくる頃に、ひっそりと咲くお茶の花。

もちろん見つけたのは、都内唯一だと思うここ。
皇居東御苑の茶畑にてです。

茶畑

って咲いてる?

咲いてますが、お茶の花は目立つのは嫌いとばかり葉陰に下向きで咲く。

茶の花

だから、よーく注意して眺めないと見つかる花も見つかりません。

今頃はつぼみも見つかります。
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コロンとしてカワイイ…。

おっ!枯花、咲花、つぼみの三つ揃え!

つぼみと花と

そして…。

目が慣れてきたら遠目でも茶花が見えるようになる。

って、ホントなんです。
ほらね。

茶の花

そして実も見つかった!

茶の実

お茶摘みをする茶畑って花は咲く?
咲かないか。

ちなみに、茶畑は茶葉を育てるためのモノ。
花や実をつけてしまうと栄養分がそちらに取られてしまうので原則花を咲かせないようにするらしい。
さらに、茶の花が咲くのはお茶の木が弱ったからとかいう説もあって、ああ、なるほど。

日本人はお茶をかなり珍重しているというのに、古い暦に登場しないのはなんで?
と思っていたのですが、案外そんな理由かな?

東京暮らしでは、ぜんぜんやってこない雁をあてにするより、私の暮らしの目安には、茶の開花が便利です。
つまり、これは秋がやってきてる証拠。

まあ、東京には皇居東御苑があるからだけどね。

◆今日は、2016年10月10日/旧暦9月10日/長月乙丑の日/月齢9.1日
◆日の出5時43分 日の入17時12分/月の出13時17分 月の入23時57分