季節の暦・七十二候は、今日から「熊蟄穴」に入りました(12月11日~15日)。
熊=「くま」がなにする? 「蟄穴」するって?
「蟄」は、「蟄居」とも使われて「家の中にとじこもって外出しないこと」。
時代劇好きなら、武士の刑罰として登場するコトバとしてなじみかな?
転じてつまり、熊が、穴にこもってじっとするコト
⇒「くまあなにこもる」と読んで、冬眠の季節到来ってことですね。
最近、里どころか街に熊が降りてくる事件なども頻繁で、これは悲しいことですが。
とりあえず、東京の真ん中で熊が生息しているのは動物園ぐらい。
冬眠かぁ…と、ややピンときません。
「熊蟄穴」の季節恒例!
樹木の「雪吊り」「霜除け」鑑賞!
ってことで、またまた庭園詣でが続きます。
紅葉の時期からこっち、なんだか庭園通いが加速している気がするけど、まあ、それはそれ。
高い樹木を降り積もった雪の重さから守る「雪吊り」も…。
低木を雪や霜から守る「霜除け」も…。
ここまでやると、すでにオブジェだっ!
冬にやってくる害虫を避ける松の「菰巻き」も…。
言ってみれば、樹木の冬眠!
しかも、動物のそれと違って、植木職人たちの冴えた技がヒカリしゃれています。
…と勝手に思って、いそいそと観察。
これが案外楽しいんです。
今年は、どこにいこうか?
清澄庭園?それとも小石川後楽園も観察してないかっ!?
ってことで、一昨年から場所を一か所決めて「熊蟄穴」の5日間のうちに「樹木の冬眠観察」と洒落こむ私。
一昨年は六義園へ。
昨年は、向島百花園。
都内の主だった庭園には、必ず雪吊り・菰巻き・霜除けなどが施され、それぞれ微妙にシゴトが違うところが面白い。
ちなみに、都内の庭園で、「雪吊り」などが施されている場所は、向島百花園、六義園、小石川後楽園、旧古河庭園、日比谷公園、旧芝離宮恩賜庭園に浜離宮恩賜庭園など。
やっぱ今年は、ご無沙汰してる小石川後楽園でしょうかねぇ…。
◆今日は、2016年12月11日/旧暦11月13日/霜月丁卯の日/月齢11.6日
◆日の出6時40分 日の入16時28分/月の出14時28分 月の入2時54分