季節の暦、七十二候は「麋角解」に入ってます(12月26日~30日)。
いや、もうとっくに入ってました!
今日が最終日だと気づいて、師走の焦燥感が一瞬、増しました(^-^)。
やっぱ、「麋角」という暦アイテムがどうも現代に馴染まないせいもある?
ちなみに、詳しく意味を読み解くと…。
・「麋(きわしか)」⇒「大きな鹿」の意味。固有品種の「ヘラジカ」を意味する場合もあるらしく。
・「角(つの)」⇒角のこと。大きな鹿の角ならば、大きな枝のような角のイメージ?
それが、「解(おつ)」⇒角が抜け落ちるの意味。
読みは、「きわしかのつのおつ」で、「大きな鹿の角が、抜け落ちる頃」と暦は言っているのです。
ちなみに「おつ」は当て字みたいですが、ここに「解」が使う工夫がちょっと好き。
いままでとらわれていたものから開放されるような、なにか腑に落ちて前に進めるような…。
そして、鹿の角は、抜け落ち新しく生えてくる。
不要に大きくなったモノ、十分使いこなした古いモノからの呪縛を解いて、新しいスタートを切るという、ヒトの背中を押してくれるコトバでもありますね。
さて、その新しい年のために準備も終盤!
最後の残ったのはものは…。
ということで、昨日ブログの年末TODOリストの最後「正月室礼を完成させる!」に手をつけます。
正月飾りは、基本28日がデットライン。
29日は「二重苦」、31日は一夜飾りということで、縁起が悪い。
ってことで、28日にザックリ飾って。
あとは、花を用意して、本日30日にフィニッシュ!という段取りです。
花は、迷って、南天と松に。
「お正月の室礼」とはいっても、床の間があるでもないし、玄関だって申し訳程度のスペース。
まあ、室礼もどき…ですが。
とりあえず、お正月の花(←正確には花じゃなく実だけど)と松(←やっと入手可能に!)
今年は、松と南天の小さなブーケにしてみました。
というのも正月中は不在のため、どざっと飾った花がしおれまくってるのを見るのも忍びなく…。
鏡餅も小さいことだし、これがちょうどいいのです。
来年の干支人形に飾り用のポチ袋…。
室礼(もどき)には、年末にいろいろそろえたものを過不足なく使いますよ。
羽子板市の有卦羽子板守ももちろん、鶏の柄が美しいポチ袋とか。
ちなみに、毎年、各地の郷土玩具から集めている今年の干支人形は、佐賀の「のごみ人形・金鶏」。
今年はいいのが見つからなくて難儀しましたが、これはかなり美しい逸品。
気に入ってます。
そうそう、浅草寺の納めの観音で授与いただいた縁起小判も忘れずに。
飾るものを全部そろえて、さあ、これから室礼づくり!
キレイに飾り付けたら、実は、わが身は、これから東北帰省です。
帰省するのにお正月飾り?
そうです、だって、年神様は、私が留守の間にいらっしゃるかもしれず。
なにも用意してないって、ちょっと失礼過ぎでは?
と思いたち、これは、それ以降の私の習慣。
ということで、お正月飾りの様子は、明日のこのブログにて!
おまけ:室礼はたとえば、こんな…。
窓辺も正月らしく。
◆今日は、2016年12月30日/旧暦12月2日/師走丙戌の日/月齢o.8日
◆日の出6時50分 日の入16時37分/月の出7時11分 月の入17時37分