今日は、和菓子の日。由緒正しい上に、甘く美味しい一日です。/6/16=旧5/22・甲戌

6月16日は、「和菓子の日」。
そして、東京赤坂・日枝神社で「山王嘉祥祭」

由来は古く、嘉祥元年(848年)の6月16日。
時の天皇・任明天皇は、蔓延していた疫病を鎮めようと、神前に菓子を供えて厄除け祈願をした…ことなんだとか。

そして、今日を祝う「嘉祥菓子」というものまで存在し、ここ数年は日枝神社詣でに、嘉祥菓子求めてとらや詣。
さらに、虎屋文庫にて興味深き「和菓子」の歴史に触れる。

…となにかと赤坂な一日になってました。

がっ、「とらや赤坂本店」がただいま改装中。
リニューアルオープンは2018年なもんで、あっという間に、詣でなくなる。(ああ、日枝神社のカミサマごめんなさいっ!)

今年も多分、嘉祥菓子のみにてこの日を祝う。

最初の年は、気張って、とらや製「嘉祥菓子 7ヶ盛」を。

とらや 嘉祥菓子 7ヶ盛

これは、幕末頃に御所へ納めていた嘉祥菓子の古い記録を元に、復元したものなんだそうです。

もちろん、こんな豪華なのは、一生に一度で、あとは写真を何年も使いまわし。(←もちろん来年以降もお見せします。)

一応、お菓子の紹介。

「伊賀餅」/手前の白いゴムボールに黄色の点々のモノ。白は、外郎(ういろう)で包んだ白あん。黄色いのは、くちなしで着色したうるち米。
「桔梗餅」/右隣の茶色い花のカタチのモノ。外郎で、漉し餡を包んだ菓子で、歯ごたえありの、甘め。そして茶色いから気づかなかったけど、よく見りゃ桔梗のカタチですね。
「源氏ませ」/さらび時計反対周りに、ベージュ×茶のツートンカラーは、二色の村雨餡(米の粉と餡(あん)をまぜて、蒸したもの)を層に重ねた。真ん中を斜めに走る黄色いものは、羊羹でした。
「豊岡の里」/中央のピンク。餡入りの干菓子。あんがいあっさりした味だった。
「味噌松風」と「浅路飴」/ピンクの左隣の2枚。上が唯一の焼き菓子「味噌松風」で、味噌の味が美味。下は、求肥に白ゴマをまぶしただけの菓子「浅路飴」シンプルなのに極上の味、一番好き。
「武蔵野」/ピンクの奥のチョコレート色の菓子。羊羹を村雨餡(米の粉と餡(あん)をまぜて、蒸したもの)で挟んだもの。

昨年のブログをもとにしつつも、こうして書き直していると、味が思い出される不思議。
とらやの職人技なのか、私には記憶に残るほどの静かなるインパクト…な味だったみたいです。

入手には予約が必要。
店頭で販売されるのは6月16日だけ、超希少品ですね。

それ以降の嘉祥菓子は、おまんじゅうバージョンにて。

こちらは、求めやすい。
といっても、そこは、とらや製「嘉祥菓子まんじゅう」なんで、やっぱ逸品。

嘉祥菓子まんじゅう

上から、薯蕷饅頭、新饅小倉餡入、利休饅御膳餡入で、ぜんぶ上品なおいしさです。

さあて、今年はどうしようかなぁ。

やっぱ、今年も「嘉祥菓子まんじゅう」かなぁ。
…ろ、一応、とらやのサイトを見たら、知らなかった逸品がまた??⇒「福こばこ」だってぇ~?
知らない、知らない知らなかったよぉ。

ってことで、今日は、コレを買いにデパ地下の「とらや詣」でへ。
なんで、デパ地下かというと、ほかの和菓子屋さんはどんな「嘉祥菓子」を出してるのかいないのか…ってこともちょっとリサーチしてこようかなぁと。

◆今日は、2017年6月16日/旧暦5月22日/皐月甲戌の日/月齢21.3日
◆日の出4時25分 日の入18時59分/月の出23時31分 月の入10時13分