「水無月」は、夏越しの祓いにいただくお菓子。
一昔前の東京なら、入手も難しかった「水無月」ですが、近頃は、入梅あたりから登場してる(^^♪。
今年は、和菓子の日の「嘉祥菓子」探しで、デパ地下散策(?)。
残念ながら「嘉祥菓子」は希少すぎて入手ならずだったのですが、その時、「水無月」は各所で見たし、美味そうだったし…。
毎年、6月末日まで待つものを、とうとう待ちきれずに買い求めてしまいましたっ!
まあ、あと2日だしまあいいかっ。
今年は、京都の老舗和菓子店「仙太郎」の「水無月」です。
「夏越しの祓い」は、この半年で積もった罪や穢れを祓う行事。
その主要アイテムが、神社の「茅の輪」「形代」、和菓子の「水無月」。
ってことで、この和菓子は、悪いものを祓いまくる設計になっております。
・表面にたっぷりとあしらわれた「小豆」は、疫病や邪気払いには、必ず使われる食材。
・「三角形のカタチ」も魔よけ厄除けのカタチ。
…と、まずは、厄祓い二強アイテム。
・白い「外郎」の生地も意味大ありで、これは、「氷」の見立てで、暑気を祓う意味を持つ。
という念の入れよう。
なのに、全体の印象はすっきりと美しい。
ふーむ。
毎年、この和菓子を眺めつつ、由来を復習しつつ、これを考えたヒトのセンスの良さを思ってみたり…する。
巷には、「小豆」「三角形」「氷の見立」ての基本を守りつつも、職人たちがさまざまにアレンジした「水無月」もたくさんあって、その柔軟性もこの菓子のバリューなんだと思う。
とにかく、毎年この時期、今年はどの「水無月」にしよう?
…と、探すのが楽しいんですよねぇ~!
そうそう、「仙太郎」のお菓子は、包みを開けたら…。
中身は、こんな小粋な包み方。
「身土不二」は、この和菓子屋さんの信条だそうで、使う素材は、小豆も米も国産。
農に関わるモノコトヒトをすごく大切にしているみたい。
確かにねぇ。
店頭に並ぶどの和菓子も、素材のチカラをそのままに、武骨で素朴、美味そうだった。
ってことですみませんっ!中身はふたつっ!
抹茶バージョンもいただいてきました。
(実は、黒糖バージョンもあって。あれも食べたかったなぁ…と今頃。)
さてさて、ことさらにチカラありそうな「水無月」いただき、夏越しも万全。
いやいや、神社の「茅の輪」をくぐってお参りもお忘れなきよう。
と言いつつ、私と言えば、もちろん、行った先々で神社へ立ち寄り、「茅の輪」観察(&お参り)も余念ない日々なのでした。
◆今日は、2017年6月28日/旧暦・閏5月5日/皐月丙戌の日/月齢4.0日
◆日の出4時27分 日の入19時01分/月の出8時50分 月の入22時18分