雨に香る白花といえば…の梔子(くちなし)も、もう季節は終わりか。
…と。
ご近所の梔子(くちなし)の、長い垣根を眺めて思う。
谷中散策に訪れた方々が、高い確率で立ち寄る、四叉路の一本杉。
その真ん前に伸びる道が、梔子の垣根。
茶色くなった花多数ですが、まだ芳香は、しばし楽しめるかも。
ちなみに、私は、雨そぼ降る中での香りのほうが好き…かな?
一方、盛んに香っているのは美人の代名詞の白花。
鉄砲百合です。
これは、個人のお宅が、毎年みごとな花を咲かせて、道行く人が、その美しさと香りのおすそ分け。
これを見て、香りを感じてしまうと、そのまま花屋によって、私も百合を一輪。
…と思うのですが、ちょっとお高く、そこで我に返ります。
ふーっ。
見るだけ、ちょっと香りを楽しむだけで…。
皇居の庭では、大盃ほどの花びら持つ白花…も香る。
花びら一枚に酒を満たせば、たしかに大盃(さかずき)になるかもな?
で、「大盃木」⇒「泰山木(たいさんぼく)」だとも聞く大きな花。
背高に育たないと、花が咲かない樹。
しかも、花も上のほうに咲く。
花の香りをかいだことなどありません。
がっ!
皇居東御苑の本丸跡にある「泰山木」には、ヒトの背丈ほどの場所に花咲かせるのがあって、近くで眺めていたら、ほんのりですが良い香り。
…ふーむ。
ここまで、続くと、もしや「梅雨の日々の白花」=芳香ありの法則…ってあるのかな?と思う。
なんて考えにふけっていたら…。
我が家のベランダ梔子が咲く!
ひゃああ!待ってましたっ!
で、今朝ほど二つ目が咲いたので、一輪いただいてまいりました。
ひとが動くたびに、ふわり良い香りが漂います。
ステキっ!梅雨の白花。
◆今日は、2017年6月29日/旧暦・閏5月6日/皐月丁亥の日/月齢5.0日
◆日の出4時28分 日の入19時01分/月の出9時53分 月の入22時54分