秋の七草寄り道バージョン。百花園の創始者・佐原鞠塢(きくう)選んだ「秋の七草」は…。うーん、玄人はだし?/旧暦7/16・丙申

「ねりの花 ごじ ゆうがお おしろい花 たまずきは ひおうぎ 書くりんどうの花」

…ってのが、実は昨年あたりから気になっている「秋の七草」セレクション。

佐原きくうの秋の七草

江戸期に向島百花園を開いた佐原鞠塢(きくう)が選んだ「秋の七草」
この立て札は、もちろん園内に設置されているものです。

しかし、ねりの花って?(あっ!とろろあおいね…ってなに?)ごじとは??

並々ならぬ園芸への興味から、向島百花園を開くに至ったとすれば、植物に対する知識も半端なく。
なんか、通好みっていうか。

一応、この立て札のそばには、この七草が寄せ植えされているんですが…。

きくうの秋の七草

うーんほとんど咲いてません。

解る範囲で、佐原鞠塢(きくう)バージョンを探す。

咲いてる花からいってみようかっ!

・「白粉花(おしろいばな)」

おしろい花

私もこの花こそ秋の七草にふさわしいと思ってたんで、納得っ!

・「夕顔(ゆうがお)」

夕顔

うーん、これはどっちかっていうと夏の花では?
…とも思う。花は、精彩を欠いているし、もう傍らに瓢箪なってますしね。

・「ごじ」⇒「午時花 (ごじか)」は、耳慣れない花ですが…。
ごじ

今が盛りのようでした。
ちなみに、「午(うま)」の時刻、お昼前後に花開くからこの名前なんだって。
この名づけは、面白い!

ああ、やっと三つかぁ。

咲いてないけど、つぼみを愛でて…。

あと4つは、まだ咲かず…か、もう終わったか?

・「ねり」⇒「黄蜀葵(とろろあおい)」

どちらの名で言われてもピンとはきません。 
そして、まだつぼみ状態。

ねりの花

で今日のところは、オクラの花で代理を務めていただこうと思う。

オクラの花

調べてみたら、もうこれで瓜二つ!

・「竜胆(りんどう)」はおなじみなんで…。

とりあえず、つぼみもでないコレでもわかるか?

りんどう

花屋さんにはいつもある花のイメージですが、竜胆は、晩秋の花ですね。

・「檜扇(ひおうぎ)」は、もう花は終わったみたい?

ひおうぎ

名前の由来は、葉の並び方が扇子の「檜扇」みたいだからと思う。とりあえず花はこんな

・「たまずきは」⇒「烏瓜(からすうり)」

烏瓜と言われれば、田舎育ちにはなじみの花。
…なんですが、そういや都会では出会わないなぁ⇒こんな風

実のほうは有名ですね。

烏瓜

ふーっ。

佐原バージョンは、私にとってはハードル高し。
それでも、なぜこのセレクションにしたのか、佐原さんに聞いてみたい気もする。

こんだけの庭園の前身となる場所を造った、江戸の粋人ですもの、なんか深いこだわりありそうな気も…。
なんか文献でも残ってたりしないんですかねぇ…。

ってことで、秋の七草、寄り道バージョンでございました。

◆今日は、2017年9月6日/旧暦7月16日/文月丙申の日/月齢15.4日/満月!
◆日の出5時17分 日の入18時02分/月の出18時10分 月の入4時50分