七十二候は「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)の時期です(11月27日~12月1日)。
「朔」という字は、始まりの日である「ついたち」とか、「新月」の意味。
それが「北の方角」という意味も持つってことを、この暦のコトバで知りました。
だから、「朔風」=北風。
北風が吹くころは、季節の最後というイメージだったのが、このことを知って、木枯らし吹いて、そこから物事も始まってゆく感じに大転換。
その風が「払葉」=木の葉を払う。
木々の木の葉は払われて、地面を染めて、やがて、大地に滋味をもたらす。
寒い寒いとヒトは縮こまっているのみというのに、自然の営みのなんとすごい(@_@。
ことさらにそんな発見が多い、冬の日々到来です。
風に払われた木の葉は、一時期、大地を絨毯のごとく覆って…。
ほらね。
こうしてみれば、高すぎて何の木があるのかわからなかったのも明らかになる。
ココには、朴の巨木が立っていて、今は根元を木の葉が覆う。
過ごしやすいのか、どこかから飛んできた楓が目を出し、そのまま紅葉しているってのもご愛敬。
見上げても、この辺りには楓の木はないものねぇ…。
面白いです。
ブナの木の林にも、茶色い絨毯。
この絨毯の下には、秋に落ちた団栗(どんぐり)が眠っている…はず。
森の入り口に添えられたベンチ。
なんか、この季節がいちばん楽しそうな感じに見えるね。
この森の樹木にも、取り立てて肥料はやらず…なのかな?
ふと、見れば…。
風に払われ、落ちて、道路のアスファルトを染める落ち葉を掃いて…。
丁寧に集める方がいました。
たとえば、明治神宮の森では、木の葉を森の土に戻して、土壌を豊かに保つのだそうだけど、ここもそうなのかしら?
あの森でも、アスファルトの道に舞い降りた木の葉は、ヒトの手で掃いて集めて、集積。
それを仕事とする職員の方が多数いらっしゃるのが好ましく、ほれぼれと観察したりするのです。
さて、こうして木の葉が払われ、はき清められ集められ、大地に戻される日々が繰り返されて…やがて正真正銘の冬です。
◆今日は、2017年11月27日/旧暦10月10日/神無月戊午の日/月齢8.6日/上弦の月
◆日の出6時28分 日の入16時29分/月の出12時35分 月の入–:–