今日は、二十四節気「啓蟄(けいちつ)」です。
江戸時代の暦の解説書『暦便覧』によれば、「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」。
二十四節気は「立春」=春の気配で始まり、気温が上がって雪解けて「雨水」。
大地も温まって、「ぢぢまる虫」が出てくる!
いよいよ「いきもの」の登場です!
で、ここでいう「虫」は、昆虫だけでなく「蛇」「蛙」「蜈蚣(むかで)」などの小動物全般。
ふふふっ、ぜんぶ「虫」の文字が隠れてますね。
蛙や蛇に会いたかったら、小石川植物園。
…ってことで、蛇はともかく(一回遭遇したことあり😊)、蛙の生息地なんで会えないかなぁ~と。
先日の梅花見の際、一応、沼地も覗いてみました。
蛙の鳴き声はしますが…。
うーん、私が近づくと鳴き声が止まり、蛙飛び込む水の音。
落ちた椿の花が、そのたび揺れます。
写真を撮らせていただくどころか、出逢うのさえ難しい..けど、暦のとおり、冬眠からはさめてるみたいです。
「啓蟄」らしい風景をひとつ。
小石川植物園といったら、この桜並木がいちばん好きで。
暦が「啓蟄」という頃に訪ねれば、こんな風。
枝にはまだつぼみも見えませんが、根元は、徐々に草で覆われはじめ、遠目に絨毯がひかれ始めているようにも見える。
こちらは、数年前の立春のころの同じ場所。
写真だと、まだ寒々しい。
やっぱ、春うららの日差しを受けてお昼寝するとしたら上の写真の場所だよね。
ふーむ、つまり、暦の「啓蟄」は、もうすっかり春宣言と解釈しちゃっていいのかな?
◆今日は、2018年3月6日/旧暦1月19日/睦月丁酉の日/月齢18.2日
◆日の出6時05分 日の入17時40分/月の出22時05分 月の入8時40分