東日本大震災以前と震災以後。
7年たった今も、今日は、太い境界線のような一日。
といっても、私は、その日東京にいて、帰宅難民さながらに渋谷から我が家まで歩いて帰ってきた。
…というだけなのですが。
いつになく大きな揺れと、ぞろぞろともに歩く人々。
やっと帰宅した部屋がめちゃくちゃであったこと。
テレビをつければ目に入ってきた太平洋沿岸に連なる東北の街の惨状、津波の映像。
それが、とても怖かった。
ならば、震源地に近かった人々の恐怖はもっと…。
そんなことを思いつつ、今日は、普段持ち歩く防災セットの点検補充。
ペットボトル1本に絆創膏、笛。
チョコとか飴とか、ちょっとした食べもの。
あとは、スマホの充電器がほしいのですが、実はまだ買っていないしっ!今日買おう。
…といった具合。
これは、毎月11日の習慣で、あとは、家に置く防災グッズの点検もする予定。
こちらは、9月の防災の日と今日の2回に決めています。
昨年から始めた、もうひとつの習慣。
2011年3月11日の当事者たちの話から学ぶ。
東日本震災以降。
そのことをテーマにした書籍の出版数は、膨大。
津波、原発、不明者の捜索、街の復旧…、それはそれはさまざまなテーマで書き起こされ、世間に放たれた。
それを、できるだけ多く捕まえてみたい。
ある年から、そんな思いにとらわれて、早速読み始める。
そこには震災が来なければ開けられなかった扉があったり。
ココロを添わせたい人々の思いがあったり…これは、日本の今を知るのに、そして、これからの自分を考えるのにもいちばん優れたテキストでもあった。
しかし、それも、ほかの雑事やほかのテーマの本に紛れて止んで、いかんなぁ。
ってことで、少なくともこの日は、絶対、東日本大震災関連の一冊を読む日としようと決めた。
今年の一冊はコレ。
綾瀬まる著 『暗い夜、星を数えて 3.11被災鉄道からの脱出』
Twitterのタイムラインに<ある作家が、東北の一人旅の途中、見知らぬ土地で被災した記録>と流れてきて、俄然興味がわいた。
いままで、読んだ本は、そういえば、その後の復旧の様子を描いた本。
その日の様子は、いつもTVで知るのみで、それを語った一冊にはいまだめぐり合っていなかったなぁ…と。
そして、この一冊は、せめて、地図を片手に読もうかと思う。
話は、作家が被災した常磐線の新地駅から始まるけれど…。
ああ、海が近い。
こうして地図を見ながらその様子を追えば、さらに当時の様子をリアルに知れる。
そして、冒頭数ページ読んで、この一冊への強烈な興味は、都会での一人暮らしの私が、被災したら、それは旅人が被災するのに似ているからかも。
…と思いいたる。
さあ、では本格的に読み込みます。
<本という落ち着いたメディアを通して、静かにヒトの話に耳を傾けることも「防災」である>…今年も昨年と同じことを思って、ページをめくる。
7巡り目の3月11日です。
そして、この本のレビューはまたここで。
◆今日は、2018年3月11日/旧暦1月24日/睦月壬寅の日/月齢23.2日
◆日の出5時58分 日の入17時45分/月の出1時44分 月の入11時59分