まあ、毎年のことですが「秋の七草」でいちばん元気は「女郎花(おみなえし)」。今年、東京では、しばし孤軍奮闘かも…。/旧暦7/25・己亥

秋の七草の中、暑い残暑の日々にいちばん元気だったのは?

黄色いこの花「女郎花(おみなえし)」です。

残暑な晩夏の向島百花園でもいちばん元気。

向島百花園 女郎花

思い返せば、それよりずっと前に見に行った皇居東御苑。
8月20日あたりの二の丸庭園の秋の七草コーナーには「女郎花」しか咲いてなかった。

皇居女郎花

向島百花園は、ぎりぎり「桔梗」(山上憶良バージョンでは「朝顔」と)が咲き、「すすき」もそれなり(この花に関しては後日😊)…なので行ったかいありですが、皇居の庭では、「桔梗」「撫子」はとっくに終わり。
「葛花」「藤袴」「萩」すら皆無で、「すすき」(同、「尾花」)がやっとちょろちょろ花が出始めたところだった。

今年の秋の七草 in東京は、秋の七草の足並みそろわず。

で、ただいま「女郎花」が孤軍奮闘いたしております。
まあ、毎年、早いのやゆっくり咲くのがあるんですが、今年はちょっと咲く時期に差がありすぎです。
やっぱり尋常じゃなかった暑さのせい?

まあ、こまごまたくさん咲いているからこれも良しか😊。

「女郎花」なんて、やや色っぽい名づけをされたこの花ですが、語源は「女飯(おんなめし)」(『柳宗民の雑草ノオト』/ちくま学芸文庫より)だそうで、つまり黄色い花が米粒=めしってことで。
…ってか米に似ているのはつぼみのほうか。

女郎花

この花は近寄ればさらにちまちまと可愛く、山上憶良さんの和歌にある表記「姫部志(おみなえし)」のほうが似つかわしいかも。
花が咲いたところに、グーッと近づき観察すれば、なおさらに可愛く。

女郎花

やっぱ「女」というより「姫」な感じです。
ふーむ、私は今後「姫部志」と書こうかな😊。

さて…。

<秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花>

…のうち、東京では「姫部志(をみなへし)」朝顔=桔梗と見つけ、瞿麦=撫子(なでしこ)は、東北に咲いたもので良しとして(たぶんもう花屋さんでしか出会えない。それも近頃は稀)、4種まで観察完了。

あとは、「尾花」「葛花」「藤袴」ですが、さてこれらはいつ?
あっ「尾花」は明日です😊😊。

◆今日は、2018年9月4日/旧暦7月25日/文月己亥の日/月齢23.7日
◆日の出5時15分 日の入18時05分/月の出23時53分 月の入13時28分