ああ、これも東京の年末の景色と思う。銀杏の黄葉が散って、空に美しいレースと大地の絨毯/旧暦11/20・壬辰

師走の上野公園。

通りがかりに見上げれば、銀杏の黄葉もあと少し。

上野公園の銀杏

がっしりした幹・枝に、黄色い葉っぱがはかなげに見えて…。
見ているうちに、繊細なレース編みに思えてきたりする。

銀杏

みっしり黄色かった時期も美しかったけれど、この散り際が、さらに美しく見えます。

銀杏の木の葉が、偶然ひとひら散ってみせ、そのまま大地に。

…と眺めたら、足元は、黄色くそまっておりました。

銀杏の絨毯

空に向かう木立がレース編みなら、こちらは暖かな絨毯。
植物たちは、つぎの春へのエネルギーをここでも着々とためているね。

二十四節気「冬至」で暗い冬の極みを過ぎ。
七十二候のほうは「乃東生(なつかれしょうず)」と、冬のさなかにも、小さな芽生えコトバを持ってきた。

こうゆう、なにかが終わって、新しい何かが始まりつつある…そんなあわいの時期が、年の暮れでもあるんですね。

◆今日は、2018年12月26日/旧暦11月20日/霜月壬辰の日/月齢18.8日
◆日の出6時49分 日の入16時34分/月の出20時36分 月の入9時42分