今日は、お釈迦様の誕生を祝う「灌仏会」。釈迦像を配した「花御堂」も華やかに、甘茶注いでお祝い…のはずですが、今年はココロの中でお祝いしますね。/旧暦3/16・辛巳

4月8日は、「灌仏会」。

本来は旧暦行事ですが、東京あたりでは、新暦の今日、多くの仏教寺院ではそれぞれに花御堂を飾り…。

天王寺花御堂

その中には、お誕生した時の姿のお釈迦様
参拝者は、そこに甘茶を注ぎ、同じく甘茶のおふるまいもあったりします。

2月15日の涅槃会の静けさある美しさに対し、今日の行事は賑々しい華やかさがあります。

例年は、上野公園界隈に点在する仏教寺院をお参りする。

上野恩賜公園は、かつて寛永寺の境内。
そんな由来もあって、仏教寺院も多く点在し、花御堂も3カ所でお祀りされる。

今年は、外出自粛を守って、灌仏会はココロの中で参って歩く。

まずは、谷中七福神で馴染みの大黒天さんの花御堂をお参りし…。

大黒天花御堂

そこから東京芸大→トーハクの前の通りを抜けて、開山堂へ。

輪王寺の花御堂

ここの花御堂もお釈迦様のお姿も、その佇まいがいちばん好き。

そして、清水観音堂

清水堂 花御堂

こちらの花御堂は、上野公園の桜並木を見下ろすロケーションに配されて、桜が残っている年には、さらなる美しさに満ちるものですが、今年もそんなかんじだったんじゃないかなぁ。

そして…。

お参りを終えたら、トーハクこと東京国立博物館の法隆寺宝物館へも立ち寄ってみる。

摩耶夫人からお釈迦様が

ここには「摩耶夫人及び天人像」の展示があって、ルンビニーの花園にて、摩耶夫人が、お釈迦様を腋下から産み落とすシーンを象っています。
それを眺めて、個人的な「灌仏会」。

どこをとっても美しい行事です。
…来年は、いつものようにふつうにお参りできますように、そっと祈ってみたりもします。

◆今日は、2020年4月8日/旧暦3月16日/弥生辛巳の日/月齢14.7日
◆日の出5時18分 日の入18時09分/月の出18時20分 月の入5時31分