七十二候は「蟄虫坏戸」に。暦が虫たちの冬支度を言い出すと、遭えなくなる光景も多数です。例えばシュッと痩せた雀とかも(*’▽’)/旧暦8/12・甲戌

七十二候は「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」の時期です。(9月28日~10月2日)

虫たちが<隠れて戸をふさぐ>なんて、もうほとんど擬人化してますね。
暦は「虫たちが冬支度する頃」と言っています。

といっても、草叢で虫が鳴き始めたのも最近だし、蜻蛉やバッタなども姿を見せ始めたばかりです。

どこかに潜り込んで冬を越す虫もいるし、散乱して命を終える虫もいる。
遭遇しやすくなった秋虫たちですが、季節は巡り、やがてすぐに彼らの姿を見なくなる日が近いのも確かでしょうか。

やがて出会わなくなるモノたちといえば…。

このシュッとした雀(すずめ)もそろそろ見納めでしょうかね。

不忍池の雀

冬場に、寒さ対策で羽毛をふくらませる「膨ら雀」の真逆のバージョン。

不忍池に蓮花を見に行ったら、蓮の葉の上を行ったり来たり。

蓮の葉の雀

あまりにシュッと痩せてて小さいんで、もしや雀の子?
とも思いましたが、羽化するのは晩春から初夏。
立派に成鳥なんでしょうね。

その後、気にしてみていると、梶の枝で遊ぶ雀に遭遇。

雀

やっぱりシュッとしてます。

いずれも、酷暑の8月。残暑の9月。
今年は、外出自粛中なんで、ホントにたまーにしか出かけませんでしたが、痩せた雀にずいぶん頻繁に遭遇しました。

がこれも、暦が「蟄虫坏戸」と言い出して、少しずつ気温が下がってゆけば見られない光景。
やがて、ヒトも着ぶくれ。
雀も膨ら雀になる冬もやってきますね。

ああ、そのころ、世界はどんな風になってるんだろうなぁ。

◆今日は、2020年9月28日/旧暦8月12日/葉月甲戌の日/月齢10.7日
◆日の出5時33分 日の入17時29分/月の出16時02分 月の入1時41分