七十二候は「芹乃栄(せりすなわちさかう)」の時期です。(1月5日~9日)
暦は、「芹」という植物の生育で季節を表現しようとしてますが、そこに「生」ではなく「栄」の文字を使う。
だから、「生」=芽生えるではなく、たくさん育ってるイメージでしょうか?
芹は、田んぼの畔道や小川の土手など、湿地に生える草。
それが、この寒さの底たる「寒の内」に旬を迎えるもんだから、キリッと清浄な佇まい。
そして、新しい季節への希望も孕んでいるかのようです。
今日は、五節句の最初「人日の節句」。「春の七草」をいただきましょう。
七十二候「芹乃栄」に必ずやってくる「人日の節句」。
その行事食「七草粥」にも「芹」。
「芹(せり) 薺(なずな) 御行(おぎょう)繁縷(はこべら)仏の座(ほとけのざ)菘(すずな)蘿蔔(すずしろ) これぞ七草」
と、まずは、七草を並べて愛でて、春近いことをちょっと楽しむ。
外は、いっそう強い寒気が来襲してるけどね。
「七草なずな、唐土(とうど)の鳥が日本の土地に渡らぬ先に、七草なずな」
今年もしっかり呪文を唱えつつ、七草を刻み。
七草粥を。
朝ごはんにいただくにしても、ちょっと物足りないので、今年は、お餅を入れてみました。
清浄な春の草々ですっきり、そして粥とお餅でほっこり。
コロナ禍が邪魔くさいけど、どうぞ、そんなものに負けることなく、ココロもカラダも健やかに過ごせますよう。
◆今日は、2021年1月7日/旧暦11月24日/霜月乙卯の日/月齢23.5日
◆日の出6時51分 日の入16時44分/月の出0時06分 月の入11時58分