春彼岸を迎えれば、三寒四温の「寒」はほどほど。
安定の「温」の日々。
“暑さ寒さも彼岸まで”といわれているけど、ほんとその通りです。
天気も良くて、うららかな日々は嬉しいけれど。
今年もまた、帰省できない春彼岸。
春彼岸に入ったとなると、福島のスーパーには、こんな「彼岸花」ならんでるだろなぁ~。
などと、ただただ想像してみております。
この「彼岸花」は、“肉や魚を包む経木(きょうぎ)風に、うすーくうすーく削った木で花びらを作り、造花に仕立てたもの。”
経木の花を棒木に留めつけて、一輪の「彼岸花」に見立てます。
春彼岸といっても、東北はまだ寒く、お供えの花も手に入らなかった昔。
もちろん、春には彼岸花も咲かないし、代わりに手作りしちゃえ!
…とか言ってできた風習なんでしょうか。
なので、この造花の彼岸花は、春彼岸だけの風習。
「彼岸花」は、いろいろな意匠違いもあって…。
墓参の折には、さりげなく彼岸花探しをしたりして(*’▽’)。
真ん中の花びらが細く細かく削られた黄色い花は、宮城県でよく見かけるカタチですが、もう一種類はどこの地域のものかな?
他にも微妙なカタチ違いがあって、それはもう興味深い。
彼岸と此岸がいちばん近づくというお彼岸の日々に、先祖さまたちも、なんとなく華やいだ光景をあちらの岸から眺めていらっしゃるんじゃないかなぁ…なんて思えたり。
東京のお彼岸は、こんな特別感がないのがちょっと寂しいんですよねぇ。
ああ、せめて今度のお盆には帰省したいなぁ。せめて、秋彼岸までにはなんとか。
早く立ち去れコロナ禍よ。
◆今日は、2021年3月17日/旧暦2月5日/如月甲子の日/月齢3.7日
◆日の出5時49分 日の入17時50分/月の出7時52分 月の入21時21分