東京上空から焼夷弾が降り注いだのは、1945年3月10日の深夜。
燃え盛る町を逃げ回り、命を繋ぎ、そして夜が明けて…。
そこで見たものは焼け野原の東京。
その光景を目にした人々のココロに去来したものは、恐ろしさなのか、落胆なのか、怒りなのか、諦念なのか。
現代に生きる私には、どうやっても、その気持ちをリアルに想像することはできません。
言えることは、戦時中とはいえ、春が来たばかりの街中は、花々で彩られていただろうということ。
外気が暖かくなって、人々は、少しの希望を感じていたかもしれない。
それが、たった一晩で、恐ろしい光景に様変わりした。
その理不尽さ。
どうして、人間は戦争なんて始めてしまうのだろう。
今日は、その日々を少しでも想像したく、関連本を読む一日。
今年も昨年に引き続き『風太郎不戦日記』を。
昨夏に3巻揃い完結。
それを並べて再度読む。
そして、その原作である山田風太郎作『戦中派 不戦日記』も、今日から紐解き始めるつもりです。
1945年の今日「東京大空襲の日」は、1990年から「東京都平和の日」という名の記念日になる。
しかし、この日が来るたびに思うのは、この日々は、ホントに平和なんだろうかということ。
実際、この地球上では、また戦争が始まってしまいました。
人間は、戦争したくなる生き物なのだろうか?
いや、私は、そんなふうに思いたくない。
◆今日は、2022年3月10日/旧暦2月8日/如月壬戌の日/月齢7.4日/上弦の月
◆日の出5時59分 日の入17時44分/月の出10時11分 月の入0時16分