6月19日は、太宰治の誕生日。
そして、偶然ながら逝った日を偲ぶ「桜桃忌」でもあります。
ああ、そうかぁ。
…とさっそくお供えのつもりで、桜桃=さくらんぼを求め。
太宰治関連の書も選び出す。
こちらは、いつもの誕生日祝い代わりに読む一冊。
今年は、檀一雄作『小説 太宰治』なんてのがあると知ってさっそく入手。
同時代の作家を通して描かれた太宰治を味わってみるのも一興かなぁ…と。
しかし、壇一雄氏と太宰治氏の組み合わせって…どんな作品になってるのかしら?
楽しみなような、ちょっと怖いモノみたさみたいな。
煌めく桜桃眺めて、読書を楽しむ。
それでは、さっそくお誕生日読書、『小説 太宰治』を読み味わいましょう。
そして、読み進みつつ、ときどき、皿に盛った桜桃を眺める。
すると、ココロは、太宰作『桜桃』の記憶へ。
たしか、酒を飲む場所で出された「桜桃」を眺めた男(=太宰)は、“桜桃を糸で繋いだら、珊瑚の首飾りみたいに見えるだろう”と思ったんだったっけ?
鬱々としたイメージの作品に思えたけれど、最後に出てくるこの桜桃の描写のみで、鮮やかに記憶に残る。
他の太宰治作品に対する私の印象も、共通してそんな風です。
そして、そこが好きなところでもあります。
太宰治様。
お誕生日おめでとうございます。
今年は、113回目のお誕生日です。
◆今日は、2022年6月19日/旧暦5月21日/皐月癸卯の日/月齢19.6日
◆日の出4時25分 日の入19時00分/月の出23時19分 月の入9時22分