正月2日夜に見るのが初夢というのは諸説あり。
大晦日⇒元日は、寝ずに過ごす前提で、すると、ホントは、元日⇒2日にかけて見る夢とか。
あるいは徹夜あけの元日のうたたね昼寝で見た夢とか。
それらの夢の立場はどうなるの?
それらのほうが、「初」ではないの?
…とふと気になったりはするけれど、やはり、これから明日にかけて見る夢が「初夢」派。
ってのも、帰省先にも持参した、この和紙に描かれた「宝船」。
これを、2日の夜に枕の下に敷いて寝ると「初夢」は「吉夢」になるって説を密かに信じているからでした。
この「宝船」は、上野・五條天神さんの縁起物。
江戸時代から、なんと!昭和初期まで、正月の街に「お宝ぇ~、お宝。」の声を響かせて、この「宝船」売りがやって来たとか。
私がそんな風習をはじめて知ったのは、民俗学者柳田國男さんの「初夢と昔話」(「定本 柳田國男集 第6巻」筑摩書房)ですが、その後、時代小説などで、似た描写に出会います。
現代は、あまり盛んに売られるものではなくて、これは、上野の五條天神さんから授与いただいたもの。
添えられた解説文によると、この「宝船」を使った神事は「宝舟(ほうしゅう)の神事」と呼ばれ、ほぼほぼ同じ作法で、なんと室町時代以前から続いているのだとか。
そうそう、その歴史の重みもかみしめつつ、今年は「吉夢」を!
と勇んで、今日は早寝いたしますっ!
…と思いつつも、昨日の大地震にて被災した方々は、夢どころじゃないんだよねぇと、寝床でしばし。
どうぞ、一刻も早い復旧を。
せめて、少しでも安らかな眠りをと、祈りつつ。
◆今日は、2024年1月2日/旧暦11月21日/霜月乙丑の日/月齢20.1日
◆日の出6時51分 日の入16時39分/月の出22時27分 月の入10時37分