コロボックル物語の生みの親、今日生まれる/2/13=旧1/14・乙卯

1959年、日本がやっと高度経済成長の入り口にいた頃に、ひっそりと生まれたひとつの物語がありました。

佐藤さとるさんによる「コロボックルの物語」。

ひとりの少年が戦争を経て、青年となってゆく過程で、コロボックルという小さなヒトに出会い、ともに歩んでゆく物語です。

ひっそり生まれたけれど、その後、すぐに大きな賞をたくさん受賞し、小学校の図書館では早々定番本になりました。

高度経済成長のさなかに生まれ育った子どもたちにとっては、たぶん夢中で読んだ本のひとつ。
そして、人気の本でもありました。

オトナになっても、ずーっと好きな作家の好きな物語。
引っ越しや、断捨離だと、本を処分することがあっても、私の書棚の一角には、必ず佐藤さとるさんのコーナーがあります。
全部引っ張り出してみました。

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絶対捨てられない本。
全部文庫で買いそろえたというのが救いですね。(場所をとらない。気になったらバックに突っ込んでもって歩ける)

さて…。
なぜ、「365日の暦日記」の今日のテーマが佐藤さとるさんなのかしら?
という部分にちょっと言い訳。

今日は、佐藤さとるさんの誕生日だからです。

このコーナーは、基本、年中行事や暦の話など、季節が移り変わるしるしを探してゆこうとするものです。

が、そこにひとつ。
ずーっと子どものころから好きな本。
それを生み出した作家が生まれた日。

その日をひそやかにさしはさみ、ささやかに祝いたいなと思った次第。
(つまり、これからも時々、登場します。)

1928年の今日、2月13日は佐藤さとるさんの誕生日です。
誕生日おめでとうございます。
そして、素敵な物語を生み出していただき、ありがとうございます。
そして、そして長生きされてください。

◆今日は、2014年2月13日/旧暦1月14日/睦月乙卯の日
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