七十二候は「虹始見」に。とすると通り雨多くなる?/旧3/16・丙辰

暦は、二十四節気の「清明」は、七十二候の「虹始見」で最終コーナーとなりました。
読みは、「にじはじめてあらわる」

「清明」の15日間は、ツバメを迎え、雁を送り、そして虹を見る。
思えば、 暦のせいで、ずーっと上ばかり見て歩く日々です(笑)。

虹は、ザっとたくさん降ってすぐにやむ「驟雨」と「強い太陽光線」の産物。

だから…。

◆暑い寒いで、空の季節の主人公(雁→ツバメ)が交代するほどに、空気を暖める強い太陽光線
⇒実際、4月~5月の気温はそう高くありませんが、太陽光線の強さは真夏並み。
 …というのは、美白を謳う美容業界では常識ですね。

◆大気も夕立状の雨が降るぐらいに不安定になっている
⇒温暖化のせいにしがちですが、4月は、初夏の暑さと初春の寒さ&晴れと雨をいったりきたり、と天気はそうとう不安定。
となれば、潔くザザッと降る雨も多いはずの季節です。

しかし、東京地方で虹を見るほどの劇的な天気変化というのはまだで、虹は確認しておりません。
…というか、春の虹は、まだまだ淡くて見つけにくく、私の注意力不足によるものかもしれません。

その年初めてみる虹を「初虹」と言いますが、実際、私の場合の「初虹」は、早くても初夏の記憶しかありません。

それがコレ。

5月の中旬ごろに青山で驟雨に襲われ、雨宿りした地下鉄入口から見た「初虹」。
虹7月19日

そして、遅すぎる年は、もうそろそろ七十二候の「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」が近づく10月とか。

東北の空です。

201011虹1

こっちもそう。

201011虹2

今年は春のうちに虹を眺めてみたいものですが、間に合うでしょうか。

ところで、この虹。
雨が止むか止まないかぐらいのタイミングで明るい日が差してきたなら、チャンス到来!
すかさず、太陽を背にして、太陽のある方向と逆の方向を眺めてみましょう!

虹は、通りゆく雨粒に、太陽光線が反射して起こる現象。
それが、七色になるのは、太陽光線が赤・橙・黄・緑・青・藍・紫と、いろいろな波長をもつ光の集まりで、それが、波長によって水滴に当たって屈折する度合いが違うから。
…というのが、ざっくりした理由。

だから、太陽→見るヒト(背中に太陽&視線の先に雨)→雨の位置関係がないと虹は存在いたしません。
それだけ、観測するヒトの位置が関係するというのもあって、ヒトの視線に太陽の高さが近い太陽高度が低い時間=太陽が出たばかりの朝方や、暮れ行く夕方のほうが、きれいで大きな虹が見られるということにもなります。

余談ながら…。
虹を見た時、ヒトは、必ず太陽の方向を背にしている。
ということは、虹を見た場所の東西南北がわかれば、それが、午前中なのか午後なのかの大枠の時間も推理できたりするはずです。
って、どこかのミステリーのネタにならないかしら?

…いや本気で余談でした。スルーしてください。

◆今日は、2014年4月15日/旧暦3月16日/弥生丙辰の日/満月