今年の暑さは、梅ジュースで乗り切りますっ!/旧7/5・癸卯

今年は長い梅雨だったせいなのか、それが関東地方では偶然、「大暑」の日に明けまして、ホントに、暑い暑い、「大暑」がやってきました。

ああ、急な暑さにカラダが付いてゆきません。

なので、その日から、今年仕込んだ梅ジュースが大活躍!

梅ジュース

朝食後にまずは、1杯。
外出先から戻っても、喉を潤すのはこの梅ジュース。
さて、ブログでも書こうかね…とその前に梅ジュースという具合。

もう、これは、水だけでは脱水症状を解消するのはちょっと無理…とカラダが欲しているに違いない。

実際、梅には、疲労回復のクエン酸その他。砂糖が入っているので糖分もよし。塩分は…まあいいか。
とにかく、飲めば不思議とすっきり、しゃっきりするのは確かです。

ということでさっそくいただこうかなあ…って、飲むのは、ちょっとまて!

梅ジュースの出来上がりの様子を一応おさらいしてからにしましょう。

梅の実を洗って、成り口のへたを竹串でほじほじ、せっせととって…という地道な作業をしたのが、和ごよみ七十二候「螳蜋生」のあたり

それから、待つこと1ヶ月半。
(本当は、冷暗所で1ヶ月ぐらいで出来上がりなんですが、我が家は冷蔵庫の野菜室に寝かすもんで若干時間がかかりました)。

仕込みに手間がかかるけど、あとは、時々ビンを上下にひっくり返し、ただじっと待つという「根気」。
それを加えるだけで、梅の実の中に隠し持つ水分がじわじわ勝手に染み出して、砂糖とともにビンの口元まで入っていたはずの梅の実をひたひたに浸す。

梅ジュース2

濃厚な梅ジュースの出来上がりです。

梅の実のほうは、エキスを出して、少し萎みましたが、これはこれでおいしそう。

梅ジュース3

まずはそれを全部梅ジュースから引き揚げます。
梅とエキス
そして、ちょっとひとつつまみ食い。
甘みが浸み込み、元から持ってる酸味をまろやかに引き立てています。

こちらも、味わい深い夏のおやつの出来上がり。
で、たいがい、ひと夏で完食となるはずです。

梅ジュース+ジンジャーエールが今の気に入り

梅ジュースはストレートで飲むにはやや濃厚すぎるので、オンザロックかソーダ割り。
かき氷のシロップにもいいかもしれない。

しかし、近頃の気に入りは、ジンジャーエールを注いで、「梅しょうがソーダ」です。
…ってそのままですが。

注ぐジンジャーエールは、必ず「ウィルキンソン」というブランドのものです。

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このブランド、名前の由来こそは、ウィルキンソン氏という英国人の苗字だし、もともとは1890年創業の、クリフォード・ウィルキンソン氏が経営した会社の商品。

ビンのデザインもレトロモダンながら、ややバタ臭く、いっしゅんそんな感じはしないのですが、原材料は、れっきとした日本のタンサン鉱泉産のもので、大正時代からずっとつづく国産のジンジャーエールなんです。

ウィルキンソンの歴史は、1889年(明治22年)頃、当時、日本に定住していたクリフォード・ウィルキンソンが、兵庫県の宝塚の山中へ狩猟にでかけ天然の炭酸鉱泉を発見したことから始まります。

彼は、その鉱泉水をロンドンに送り分析してもらったところ、世界でも有数の名鉱泉であることが判明、この鉱泉水を瓶詰めにして販売することを企画しました。
当時の日本政府も海外からの賓客をもてなすため、国産かつ良質な飲料水をもとめていたことも後押しし、当初のブランド「仁王印ウォーター」は非常にポピュラーな炭酸飲料となってゆきます。

ちなみに、英語でソーダに対し、「タンサン」という名前もこのウィルキンソンによるもの。

1904年に、ブランド名を「ウヰルキンソン・タンサン」と改め、大正時代にはいってからジンジャーエールの製造にものりだします。
そして、戦中の一時操業停止や戦後になっての経営母体の変遷はありながらも、ひとつウィルキンソンという炭酸水とジンジャーエールは、長く今に続きました。(ウキペディアと、現在、製造・販売を担うアサヒビールのサイトを参考にしました)

つまり、正真正銘の歴史まである国産炭酸飲料

梅はもちろん国産。
砂糖も北海道産甜菜と国産にこだわったゆえに、ジンジャーエールにだってこだわってみたしだいです。

ウィルキンソンジンジャーエールは、辛味が強くてそのままの飲むにはややハード。
そのぐらいのほうが、甘く出来上がった梅ジュースにはぴったりなのです。

梅+甜菜糖+歴史ある炭酸生姜飲料=他に並ぶものなき、夏らしい爽やかな味のできあがり、さあ、こんどこそいただきます。

◆今日は、2014年7月31日/旧暦7月5日/文月癸卯の日

↓最近、スーパーでは入手困難になってるので、ネットで購入しています。

↓普通の炭酸もこのブランドがおススメ。炭酸+梅ジュースもすっきり美味しい。