今日から七十二候は、玄鳥至。だがツバメはまだみたい…で、勝手七十二候「菫草煌」とかどお?/4/6=旧2/18・壬子

昨日の二十四節気「清明」の日から七十二候のほうは「玄鳥至」の季節にはいりました(4月5日~9日)。
読みは、「つばめきたる」。

で、ツバメが南のほうから海を渡ってやってくるぐらい暖かい季節を表現しているんでしょうが…。
うーん。
東京には、今年はまだやってきてないみたい。

ツバメの巣

もう十分暖かだとは思うんですがね。

しかたないので、ツバメの様子は、昨年のブログで見ていただくとして(⇒七十二候は、玄鳥至。ツバメは来るか!?/旧3/10・庚戌
そうそう、かなり可愛らしいつがいにも会えたんだよなぁ(⇒ツバメのその後

今年は、いつもの勝手七十二候でお茶を濁してみまぁ~すってことで…。

勝手な七十二候は「菫草煌」

読みは「すみれくさ、きらめく」ってコトで、そろそろスミレがひっそりと咲はじめてます。

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山路きて なにやらゆかし 菫草
…と、松尾芭蕉が、山道で、ふと見つけたスミレに心惹かれて、一句詠んだとすれば…。

街に住む身が、アスファルトのひび割れなどからそっと顔を出す、スミレに「おおっ!」

すみれ・アスファルト

…と、密かに感動しつつ、デジカメを向ける。

なにやらゆかし=なんとなく心惹かれる(…と習ったんですが高校の時)ならば、もうおもいっきり同じキモチですよ芭蕉さんっ!

スミレは、多年草。だから、一度、咲いた場所は覚えておこう!

ってコトで、咲いた場所を記憶しておけば翌年もちゃんと同じ場所にこのカワイイ姿を現す律儀モノ。

しかも、街のスミレは、タンポポなどと同じに、ブロック塀の目地とかマンホールと道の境目だっだり…。
「おやおや、こんなところに」という場所に咲く。

毎春そのへんてこな場所が定番の開花場所になったりするのが可笑しくて、なんかホンキで慕わしさ感じまくりな花なんです(笑)。

だから、コンクリートのはざまに咲くこの方に会ったときは…。

コンクリートのスミレ

しばし立ち止まって、「可愛い顔して頑張るねぇ。案外丈夫なんだねぇ」とかスミレに向かってささやかに声援をおくる。

そのうち「コンクリートの灰色と紫のコントラストがなかなかに良し」と発見。

コンクリートのすみれ

「あの手持ちのグレーのワンピースに紫のコサージュをつけたらいいかも」などと、服のコーディネートの参考にまでしようとする始末。

近寄りまくって、よーく観察いたしました。

すみれ

なぁんて。
まあ、つまり、どうでもいいことばかり考えて、うらうらぼんやり過ごすのが許されそうなのも、
暢気に咲いてる春の花の佇まいによるものではないかと思うのです。

ああ、すみれの群生は、また違った魅力です!

竹林の下に絨毯をしいた?

すみれ群生

…と見えたコレ。

スミレでした!

すみれ近くで

スミレは、別名を大量に持つというのも特長…?

たとえば、「一夜草(ひとよぐさ)」という美しい名前も持っていて、それは、山部赤人の「万葉集」歌からとったんだとか。

「春の野に すみれ摘みにと 来し我そ 野をなつかしみ 一夜寝にける」

意味は、<いとおしい花すぎて、立ち去ることができなくて、一夜を過ごしてしまった>ってコトで、転じて「一夜草」

ずーっと、この和歌で詠われたキモチ。
ぜーんぜん解んなかったんですが、群生したスミレを見て、遅ればせながら納得いたしました!

確かに、この場にしゃがみ込み、一夜、スミレに囲まれて過ごしたいかも。

しかし、スミレは、ココまで愛されても何吹く風の平常心
私は雑草、野の花ですからね…と言わんばかりに、紫色の花を咲かせているばかりなんですなぁ。

ますます、ココロ乱されそう(笑)。

というコトで、東京で群れ成して咲くスミレは、今なら、JR駒込駅ちかくの「六義園」へ。
たぶんしばらくは、密かに群れ成して咲いていそうです。

そして、あなたの近しい場所のスミレポイントも今のうちに探し当ててみてください。
そうこうしているうちに、ツバメもやってこないですかね。

◆今日は、2015年4月6日/旧暦2月18日/如月壬子の日
◆日の出 5時22分 日の入18時06分/月の出19時45分 月の入 6時13分